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鳥羽で養殖カキ大量死 三重県内の最大産地 海水温上昇が影響か

11/20(水) 11:00配信

伊勢新聞

 【鳥羽】三重県内カキ養殖の最大産地でもある鳥羽市で、養殖業者からカキの大量死が指摘されていることが県農林水産事務所への取材で分かった。同じ二枚貝のアコヤガイも大量死が問題となっており、県は共に海水温上昇が影響しているとみて関連などを調べている。

 同水産室によると10月下旬ごろ、鳥羽市安楽島地区など複数の養殖業者から指摘があり、主要産地である鳥羽▽志摩▽南伊勢▽紀北―で聞き取り調査をしたところ、例年は2―5割のところ、今年は3―8割のへい死が確認されたという。

 貝は昨年夏から秋にかけて採苗し、今年秋から冬の出荷を予定していたもので、貝の成長度合いから、夏から秋にかけてのへい死が多いとみている。雨の影響で7月は水温が低かったがその後に急上昇しており、産卵で弱った貝が水温の急上昇の影響で衰弱したとみて詳しい原因を調べている。

 農林水産省の統計によると、平成30年現在の県内のカキ養殖業者数は210軒で、うち鳥羽市内は112軒。またカキの県内出荷量は29年で3903トン、うち鳥羽市は3493トンと大半を占める。

 鳥羽磯部漁協浦村支所浦村かき組合によると、10月中旬ごろからカキのへい死に関する報告が寄せられるようになり、現在は売上補填として漁協共済の活用や、来年以降の資金繰りとしてマリンバンクの活用などを推奨しているという。

 また組合のある浦村町ではカキの食べ放題を営む店が29カ所あるが、例年していた平日営業を中止する店舗や、まだ開店を見送っている店舗もあるなど影響が広がっている。同組合の担当者は「出荷は例年の半分くらいに落ち込むのではないか」と話している。

 同水産室によると、へい死は現在落ち着いてきており、今後は業者への聞き取り調査を継続するなどして詳しい原因などを調べるとしている。山田浩且室長は「一時的なものか長期的なものか、引き続き調査を続けたい」としている。

伊勢新聞

最終更新:11/20(水) 11:00
伊勢新聞

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