ここから本文です

「赤べこ」シリアと懸け橋 柳津町が協力、子どもたちを支援

11/20(水) 10:46配信

福島民友新聞

 東京外語大教授で中東研究家の青山弘之さん(51)らが、会津の民芸品赤べこを活用した国際協力プロジェクト「チーム・ベコ」を始動させた。赤べこの制作を通じて中東の子どもたちとの交流を深めるほか、販売した益金を人道支援に役立てる。青山さんらは19日、赤べこ発祥の地・柳津町に、シリアの子どもたちが作った赤べこを届けた。

 愛らしい表情の赤べこに、目を輝かせながら夢中で絵付けする子どもたち―。青山さんらが撮影した動画には、内戦に見舞われながらもたくましく生きるシリアの子どもたちの姿が映っていた。赤べこには「一緒に平和の交響曲を奏でましょう」などと、現地の言葉や日本語で子どもたちの願いが書き込まれている。同プロジェクトの一員で国際協力アドバイザーの佐藤真紀さん(58)は「内戦で国土が荒れる中でも赤べこを作ってくれたことにびっくりした」と笑顔を見せた。

 きっかけは、過去に国際NGO(非政府組織)の事務局長を務めた佐藤さんが取り組んできた国際交流。福島の復興支援への願いを込めて昨年、シリアに赤べこを届けた。すると現地の人たちが気に入り、お土産を参考に樹脂を使って赤べこを独自に作ってくれた。

 内戦が続くシリア。「戦争で足を失った子どもも、赤べこは作ることができる。日本では中東のニュースが報じられることが少ないが、赤べこに絡めれば日本人に関心を持ってもらえるのではないか」。青山さんや佐藤さんは9月、国内外の協力者約10人でプロジェクトをスタートさせた。

 プロジェクトは今後、シリアをはじめ中東の子どもたちが制作した赤べこの販売を目指す。サッカーのユニホームを着たデザインの「サカベコ」などの商品も企画する。町役場で青山さんらと懇談した矢部良一副町長は「2021、22年に開催する丑寅(うしとら)まつりでのPRなど、協力を検討したい」と話した。

 プロジェクトが寄贈した赤べこは高さ13センチ、横幅25センチほどの一体。町役場の入り口に展示される。

最終更新:11/20(水) 10:46
福島民友新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事