ここから本文です

イラン当局がデモ隊100人以上殺害か、路上や病院から遺体持ち去る

11/20(水) 11:19配信

ロイター

 燃料価格が50%以上引き上げられたことを受けて、イラン全土の都市で抗議デモが発生。これに対し当局は、治安機関が市民に向け実弾を発射するなど強硬手段に出ている。人権団体によると、これまでに市民少なくとも106人が死亡した。

 イランで、燃料の値上げに抗議していた市民少なくとも100人以上が治安部隊によって殺害されたと、国際人権団体のアムネスティが発表した。イラン全土の21都市で、200人の犠牲者が出たとの報告もあるという。

 ガソリン価格の高騰を受けて、こうした抗議がイラン全土で起きている。

 イランの最高指導者ハメネイ師は、騒動は米国などの敵対勢力によるものだと主張。その上でデモ隊を「悪党」と非難した。

 国連は19日、イラン当局がデモ隊に対し実弾を使用していることに懸念を表明し、武力を使わないよう求めた。

 アムネスティはまた、治安当局が路上や病院から遺体を持ち去ったり、負傷者を連行するなどの隠蔽とみられる行為の目撃情報を指摘。遺族への遺体引渡しも拒否しているという。

 イランはインターネットをほぼ全面的に遮断し、情報を引き出すことが困難になっている。デモが拡大したことを受けて、16日からアクセスが遮断された。

 こうした事態を受けて米政府は、代替策の提供を検討中だという。

 米政府のイラン担当であるブライアン・フック特別代表は「イラン政府がインターネットを遮断しているので、情報を得ようとしている市民を助けるための方策を準備中だ。市民が、撮影した映像をネットに公開するのに役立つと思う」と述べた。

 米国がイランへの制裁を再び発動して以来、同国民の多くが通貨急落と食料価格の高騰に苦しんでいる。

 そこへ燃料価格値上がりが追い討ちをかけ、イランの市民はもはや街頭で不満を訴えるほかに道はないと感じている。

最終更新:11/20(水) 11:24
ロイター

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事