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2010年代の「エース」といえば…直近10シーズンの“最多勝投手”は?

11/20(水) 12:30配信

ベースボールキング

◆ 毎年のように名投手が現れた2010年代

 2019年、元号が“令和”に変わった歴史的な1年も、残すところあと1カ月とちょっと。野球界は長い戦いが終わり、ついにオフシーズンに突入した。

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 来年はいよいよ2020年。なんといっても一大イベントである東京五輪が注目を集めるが、今回は2020年を迎える前に、去りゆく「2010年代」にフォーカスを当てたい。


 2010年代のプロ野球といえば、日本シリーズ3連覇という偉業で締めくくったソフトバンクの強さが際立つ。実際、この10年で6度の日本一と、新たな球界の盟主としてその名を轟かせた時代だったと言える。

 選手個々に目を向けてみると、ダルビッシュ有や田中将大、最近では大谷翔平など、球界を代表する投手が次々に現れたのが印象的。国内で圧倒的な力を発揮した彼らは、WBCやプレミア12といった国際大会での活躍を経て、海を渡りメジャーリーグへと活躍の場を移していった。

 そこで、今回は好投手が数多く台頭した「2010年代」(2010~2019年)において、日本プロ野球界で最も多く“勝ち星”を挙げた選手に注目。

 上述したように途中で海を渡っていった選手もいるなか、この10シーズン通算で最も白星を挙げた投手は誰なのか。まずは10位から6位までを見ていこう。


◆ 驚異のペースで白星を量産した前田健太

▼ 10位:能見篤史(阪神) 80勝
☆2010年代実働年数=10年

▼ 9位:則本昂大(楽天) 80勝
☆2010年代実働年数=7年(2013年~)

▼ 8位:前田健太(広島) 80勝
☆2010年代実働年数=6年(2010年~2015年) ※現ドジャース

▼ 7位:内海哲也(西武) 82勝
☆2010年代実働年数=10年

▼ 6位:西勇輝(阪神) 84勝
☆2010年代実働年数=10年


 この10シーズンにおけるトップ10の基準は「80勝」。ここでは3人が並んだが、実働年数が少ない選手を上位とした。

 なかでも、8位の前田健太はプロ3年目の2010年に自己最多の15勝を挙げる大ブレイクを果たし、以降6年連続で2ケタ勝利をマーク。うち15勝が3度と圧巻のペースで勝ち星を量産していた。もし日本に残っていれば、120~130勝を記録していても不思議ではない。


◆ 唯一の100勝超えは…

 つづけて、トップ5を見てみよう。


▼ 5位:石川雅規(ヤクルト) 87勝
☆2010年代実働年数=10年

▼ 4位:菅野智之(巨人) 87勝
☆2010年代実働年数=7年(2013年~)

▼ 3位:岸孝之(楽天) 89勝
☆2010年代実働年数=10年

▼ 2位:ランディ・メッセンジャー(阪神) 98勝
☆2010年代実働年数=10年

▼ 1位:金子弐大(日本ハム) 100勝
☆2010年代実働年数=10年


 並みいる投手たちを抑え、堂々の1位に輝いたのは金子弐大(オリックス時代の登録名は「金子千尋」)だった。

 2000年代後半に頭角を現すと、2010年に17勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。故障がちな部分もあって、この10シーズンにおける2ケタ勝利の回数は5回と、2位のメッセンジャーの7回と比べると負けているものの、その5回のうち3回は15勝以上。2014年にも最多勝のタイトルを獲得するなど、とにかく調子・体調の良い時に稼いでいくというスタイルだった。

 一方、惜しくも2位のメッセンジャーは対照的なタイプ。最多勝に輝いた2014年でも13勝だったが、10シーズンのうち7シーズンで2ケタ勝利をマークする抜群の安定感があった。残念ながら今季は故障に泣いて通算100勝に届かず、現役引退することを決断したものの、多くの勝ち星をもたらしただけでなく、それ以上にファンや首脳陣から信頼され、愛された投手だった。


文=福嶌弘(ふくしま・ひろし)

BASEBALL KING

最終更新:11/20(水) 12:32
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