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【Brian the Sun インタビュー】音楽って結局、自分らがやっていることに心が躍るかどうか

11/20(水) 10:02配信

OKMusic

バンドの原点に立ち返ったアルバム『MEME』から8カ月。TVアニメ『真・中華一番!』のエンディング主題歌として書き下ろされたシングル「パラダイムシフト」は、これまでにないリズムアプローチが聴きどころ。それは彼らが自由に曲作りに取り組んでいることを物語っている。

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今の雰囲気のまま出るものを出したい

──今作の初回盤には今年8月にツアーでアメリカを訪れた時のドキュメンタリーが収録されるそうですが、アメリカでやったライヴはいかがでしたか?

森:言葉の壁があると思ってたんですけど、意外と音に反応してくれてやりやすかったです。その日のお客さんも含め、環境が良かったからかもしれないですけど、楽しくやらせてもらいました。

──環境が良かったというのは、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』のエンディングテーマである「HEROES」を歌っているバンドとして、すでに認知されていたということが大きかったのですか?

森:そうですね。僕らが演奏したイベントがアニメのコンベンションだったんです。『ヒロアカ』のコスプレしているお客さんもめちゃめちゃいて、すでにホーム感があったし(笑)。それにしても海を隔てたこんなに遠くの人たちが日本で作った音楽を聴いて、ウォー!ってなってくれるっていうのが嬉しかかったですね。

──結構大きな会場だったんですよね?

白山:6,000人ぐらいかな、キャパ的には。

森:そこで1時間、10曲ぐらい演奏して。

──そんなお客さんの反応から自分たちの音楽に対して何か新たな発見はありましたか?

森:いろいろあるんですけど、リズムというか、ビートの強い曲の反応がすごく良かったんですよ。あと、僕らの持ち味でもあるUKロックっぽいリフものの曲の反応が良かったのも嬉しかったですね。日本の真ん中――真ん中を何とするか難しいですけど、たぶん8ビートだと思うんですけど、16ビートでもみんな盛り上がってくれて。それを日本でいきなりやっちゃうと歌詞が聴こえる分、たぶん聴きに入ってしまうと思うんですけど、それを飛び超えてフィールしている感じがあって良かったです。そこは人間の本能としてビートを感じてるってことなのかな。

田中:ノリは良かったですね。揺れてたよね、視界が(笑)。

小川:確かに(笑)。

森:声もでかいし(笑)。

田中:こんなに音楽で伝わるものがあるっていうのは嬉しかったし、実感としても“音楽は世界共通なんだ”って思いました

小川:みんな、「HEROES」しか知らなかったと思うんですけど、それ以外の曲も自由に楽しんでいる感じが良かったですね。

──なるほど。初回盤を買うと、そんなアメリカ公演の様子が垣間見られると。

森:はい。4人の成人男性がはしゃいでいます(笑)。

小川:思い出映像に近いかも(笑)。

田中:僕らからしたらそうやな。いろいろなことを思い出しますね。

──さて、前アルバム『MEME』から8カ月振りのリリースとなる今回の「パラダイムシフト」。『MEME』の時にバンドの原点に立ち返って、自分たちがやりたいと思うことや4人がカッコ良いと思えることをやった結果、すごく手応えのある作品ができたわけですが、そこからのさらなる一歩という位置付けになる曲なのかどうか、そこをまず聞かせてください。

森:そもそもは『真・中華一番!』というTVアニメに書き下ろしたものなので、もちろんそこが主軸にあって、いつも通りアニメの世界観と自分たちのカラーを擦り合わせて、独りよがりにならないように書いたんですけど、今までにない曲調の曲になりましたね。でも、作為的にこっちの方向に踏み出そうと考えたわけではなくて、何曲か作った中から“これがいい”となったんです。『MEME』を作ってからそんなに時間が経ってなかったので、「パラダイムシフト」もカップリングの「still fish」もどちらもロックなテイストがあるのは、『MEME』で原点に立ち返った余韻が多分に含まれているからだとは思いますね。

──今までにない曲調という意味では、リズムアプローチが聴きどころではないかと思うのですが。

森:そうですね。ドラムとベースが難しいと思います。いや、ギターも難しいか。全員難しいです(笑)。しかも、バッキングのギターがシンコペーションしているのに歌はシンコペーションしていないっていう。だから、ライヴがめちゃ大変です(笑)。

──ファンキーな曲と言ったらいいのかな…

森:そう聴こえますよね。自分も演奏している時はファンキーな気持ちになるんですけど、でも、これはファンクじゃない(笑)。

小川:ファンク風?(笑)

森:スティーヴィー・サラスみたいに、ファンクというか、ロックというかみたいな(笑)。

田中:サビは4つ打ちになって流れが変わるんですけど、AメロとBメロはギターが8ビートで刻んでいるところを、ドラムが16ビートで縫っていく感じなので、ファンクのノリも混ぜつつ叩きましたね。

白山:ベースは難しそうに聴こえるけど簡単なフレーズなので、ベーシストとしてはありがたいです(笑)。駿汰も言ったんですけど、“縫うように”っていうイメージは意識していて、それがサビでガチッとはまるっていうのはレコーディングもそうだし、ライヴでもそうだし。

森:サビにみんなが集まってきて、また散らばっていく感じなんです。

小川:それが全員の音がちゃんと聴こえるミックスになったことで、めちゃめちゃ成り立ったよね。

──なぜ、そういう曲ができたのでしょう?

森:『真・中華一番!』の話が来た時、“俺がいい曲を作ってやる!”というよりは、今の雰囲気のまま出るものを出したいという感じで書いたら“いい!”と言ってもらえたんです。だから、無理して絞り出したわけではないので、何らかの蓄積があふれたんだと思います。

──今までと違うリズムを試してみたいという気持ちがあったんですか?

小川:なんで、このビートになったんやっけ?

森:最初からこれやった。ずっと曲を作り続けているとどうしても同じ曲調にはなりがちというか、得意不得意がやっぱりあるから、同じ物語の延長線上にあるような曲がたくさんできてしまうんですよ。曲を書き始める段階では、ちょっと違う曲を書きたいと常には思っているんですけど、結果的に同じような曲になる時もあるし、意識せずに書いたら今回みたいに違う曲になる時もあるし。それは神頼みというか、運任せみたいなところがあって。だから、「パラダイムシフト」もやりたいんだからやったらいいんじゃないかっていうのがギュッと入ってますね。

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最終更新:11/20(水) 10:02
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