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ネットワーク非対応の「microSDカード録画式センサーカメラ」を衝動買い

11/21(木) 12:00配信

アスキー

常時ネットワークに繋がっているP2P型ネットワークカメラの中にあって、普段はネットワーク環境とは無縁のネットワーク非対応の変わり種カメラ「REVEX 防雨型SDカード録画式センサーカメラ SD1500」を衝動買い!

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 テクノロジー社会はもちろんのこと、それを取り巻く一般社会でも、どんどんネットワーク化とインテリジェント化が進み、その未来はAi化の道を進むのがごく当たり前のように思われている。しかし本当にそれが人々にとって便利で楽しい社会なのか疑問に思う時もある。
 
 ネットワーク化とインテリジェント化は大多数の人にとって便利であることは間違いないが、その分コストもかかり操作性も複雑になって多少の慣れが必要になってくる。ここ四半世紀ほどのネットワークカメラの世界を見ればその変遷も簡単に理解できそうだ。
 
 まず素人には誰一人手が出せなかった、超複雑怪奇な設定作業の塊だったパソコンインターネット創成期のネットワークカメラ。そして社会環境の変化に加えて、スマホの普及とP2P技術の進化による、昨今のP2Pネットワークカメラの大流行。
 
 テクノロジーは進化するしか無いと言うのが業界の定石らしいが、最近、この流れに逆行するようなネットワーク非対応カメラを国内外で時々見かけるようになった。先端テクノロジーであるリーディングエッジにいると、ぐったりするようなレガシーなネットワーク非対応カメラだが、立ち位置を少し変えてみると、これがなかなか面白い。
 
 筆者が今回衝動買いした商品は、「REVEX 防雨型SDカード録画式センサーカメラ SD1500」(以降「SD1500)というネットワークにはまったく非対応のレガシーな商品だ。
 
 いくつかある商品の特徴は、(1)ネットワーク非対応型 人感(動体)センサー搭載カメラ、(2)単3アルカリ電池駆動、(3)IPX6の耐水仕様、(4)microSD録画方式、(5)夜間赤外線撮影、(6)撮影後USBケーブル接続でパソコンで画像閲覧、というイメージだ。
 
 パッケージには、SD1500本体と取説、ミニUSBケーブル、SD1500を壁面に取り付けるためのネジや粘着テープ等の部品が同梱されている。SD1500は外形サイズW92×H110×D48mm、重さ175g(バッテリー含まず)、搭載カメラはCMOS 30万画素、およそ左右100度、上下60度が撮影可能範囲だ。
 
 録画解像度はVGA(640x480ピクセル)、静止画と動画を8fpsで撮影出来る、32GBまでのmicroSD、microSDHCカードに数千枚以上の動画を保存可能だ。スペックを見る限り最低限の防犯カメラ性能だが、値段と使い方の容易さをどう評価するかがこの商品の価値の分かれ目だろう。
 
 本体背面中央には一般的な三脚用の穴があり、それ以外に付属の粘着テープや、ネジやリブ(ネジ受)、結束バンド等を使用して壁面や支柱などいろいろな場所にSD1500を固定することができる。
 
 バッテリーボックスやmicroSDスロット、各種操作ボタンなどは防水性能や堅牢性で人気の米国ペリカンケースのように開いたSD1500の内側に配置されている。
 
 単3アルカリ乾電池を4本入れて、選択・設定の丸いボタンを操作し腕時計の時刻合わせの要領で、年月日、現在時刻の設定を行う。続いてスライドスイッチで、写真(静止画)か動画を選択し、センサー動作撮影時のLEDインディケーターのオン・オフを選択する。最後にmicroSDカードを向きを間違わずに挿入すれば全ての設定は終了だ。
 
 昨今流行のP2Pネットワークカメラのように、アカウント登録から始まり、スマホアプリのダウンロード、インストール、クラウド設定等の全く無い極めてレガシーなネットワーク非対応型のカメラだ。立ち位置や考え方によれば、レガシーとも最先端ともいえるカメラだ。
 
 内部のmicroSDカードに蓄積された画像データは、付属のミニUSBケーブルでSD1500とパソコンを接続するか、microSDカードリーダーを介して接続することでパソコンに読み込むことができる。ケーブルモノが嫌いな筆者は以前から愛用しているトランスセンドのmicroSD・SDカードリーダーを使用した。
 
SD1500を実際に使ってみた!
 さて、SD1500を実際に2週間ほど自宅玄関に取り付けて使ってみた。鉄製のドアや給湯器の扉などには、SD1500の背面に取り付けられているマグネットで、簡単にくっついてくれるので極めて使いやすい。マグネット系で固定できない場合は、付属の粘着テープか、ネットなどで入手できるクリップや一般的な三脚を使えば、よりさまざまな場所で活用できる。
 
 木造家屋などの外壁で使う場合には、付属するネジやリブを利用すると良いだろう。さまざまな方法でSD1500を壁面や柱に固定することで簡易な盗難防止にはなるが、本気で盗る気なら間違いなく盗られてしまう可能性の方が大きいので、そこに全力集中することは商品を生かす本質ではないだろう。
 
 約2週間、24時間、自宅玄関の鉄製のドアに取り付けたSD1500のmicroSDカードを、カードリーダー経由でパソコンで観てみた。
 
 USBドライブ内に、PHOTOとVIDEOの2つのフォルダに、それぞれ静止画と動画が保存されている。いずれも、月フォルダと日フォルダで分類保存され、日ホルダーの中に年月日時分秒のタイムスタンプをファイル名に採用した、静止画ファイル(JPG)や動画ファイル(AVI)が数多く保存されている。
 
 
人感センサーの感知速度が遅いのか、人感センサーが機能してから動画撮影開始までのインターバルが長いのか、対象物を撮り逃がしそうになる。良く観ないと見逃すが、動画が始まってすぐに右側から消え去る人影が観える
 
 
事前にカメラの前で手を振ったりして人感センサーを目覚めさせておくと、撮り逃がしの無い撮影ができる
 
 基本的に保存されているファイルは、その時刻に人感センサーが何らかの周囲の動きを察知して記録を残したものだ。搭載されている人感センサーの感知範囲は、スペックによると前方3m~5m。実際に2週間使ってみたがスペック通りだろう。どちらかと言えば、感知範囲ではなく、人感センサーが何らかの感知をし、録画動作に入るはずなのだが、どうもその間の連携やスタート時にタイムラグを感じることが多かった。
 
 もちろん目的が防犯や執拗にウロウロする怪しい人影を特定することであれば、カメラの前を足早に通過するだけの人に注目する必要はないかもしれない。実際にカメラの前にしばらく居てドアの周りをウロウロする人影があれば、それは完全に動画で捕捉出来ているので問題ないと言える。
 
 SD1500は目的特化型で、ネットワークの知識やスマホアプリに詳しくなくても誰でも使える非インテリジェントな防犯カメラだ。しかし、VGAサイズの8flpsは令和の時代の今では少し悲しい気がしてしまう。バッテリー動作時間とのバーターにはなってしまうが、FHD 720p(1280×720)15flps辺りの次期製品に期待したい。
  
今回の衝動買い
 
アイテム:「REVEX 防雨型SDカード録画式センサーカメラ SD1500」
・購入:WEB通販 JustMyShop(ジャストマイショップ)
・価格:4990円(ジャストシステム製品ユーザー価格)
 
T教授
 
 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
 
文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

最終更新:11/21(木) 12:00
アスキー

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