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原巨人が育成重視に大転換 バレンティン獲得見送り&なりふり構わぬ「やみくも補強」やめた

11/21(木) 16:31配信

東スポWeb

 原巨人がストーブリーグで逆風にさらされている。FA戦線では美馬学投手(33=楽天)、鈴木大地内野手(30=ロッテ)の獲得に失敗し、投手陣の大黒柱だった山口俊(32)も球団初のポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明した。それでも今オフはかつてのような“やみくも補強”から脱却。去就が注目されるヤクルトのバレンティン獲得も見送り、育成重視へ大転換を図っている。

 これほど苦戦続きのオフも珍しい。ドラフトでは1位指名した奥川恭伸投手(星稜)と外れ1位の宮川哲投手(東芝)を抽選で逃し、参戦したFA市場でも大劣勢。原監督が電撃出馬した美馬はロッテ移籍が決まり、鈴木の争奪戦でも楽天に敗れた。

 戦力ダウンは避けられないかもしれない。ポスティングでメジャー移籍を見据える山口は投手3冠に輝き、長年チームの顔だった阿部も引退。戦力を穴埋めするためにも即効性のあるFA補強は不可欠だったが、大塚球団副代表編成担当は18日に「(FAは)もう打ち切り」と宣言。「どうしても補強しなくちゃいけないポイントを外国人でやるべき」とし、新助っ人とトレードで賄う考えを明かした。

 今オフの球団方針には「育成へのシフト」があり「広島は取った選手をずっと使って育てている。あれが常勝チームをつくる基本」(同)。仮に秋山(西武)ら海外FA権を行使した他球団選手の移籍が実現しなかった場合でも獲得には乗り出さないという。

 最たる例はバレンティンだろう。今季で契約を満了するバレ砲は8月に取得した国内FA権を行使せず。今月中にヤクルト側と合意に至らず、保留者名簿から外れれば自由契約となり、他球団との交渉が解禁となる。

 巨人ではゲレーロの退団が決定的で、右の大砲は補強ポイントの一つ。35歳の年齢や守備に難があるとはいえ、日本野球に順応し、今季まで4年連続で30本塁打以上をマークしたバレンティンはうってつけではある。しかも来季からは日本人扱いで、外国人枠問題で振り回されることもない。それでも球団幹部は「バレンティンの獲得は考えていない」ときっぱり否定した。今オフの補強姿勢に対して、古株の球団関係者からは「以前なら『補強の失敗は補強で取り返せ』と、目的をはき違えて無理やり獲りにいったこともあったが、このオフはそういった傾向が見られない」との声も聞かれる。

 20日には米大リーグのナショナルズからFAとなっていた左打ちのヘラルド・パーラ外野手(32)と推定年俸150万ドル(約1億6500万円)で契約合意。メジャー通算1466試合に出場し、打率2割7分6厘(1312安打)、88本塁打、522打点でゴールドグラブ賞も2度(2011年、13年)受賞し、今季はチーム初のワールドシリーズ制覇にも貢献している。なりふり構わぬ“やみくも補強”から適材適所のピンポイント補強へ。FA失敗がクローズアップされがちだが、今オフの巨人はひと味違う。

最終更新:11/22(金) 17:08
東スポWeb

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