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なぜ? 消えゆく街中の看板/富山

11/21(木) 20:17配信

チューリップテレビ

 みなさんはこちらの看板をご存知でしょうか?富山駅近くのビルの屋上にあるコカ・コーラの看板です。
 コーラの瓶を持った手が飛び出してくるようなこのデザイン、印象に残っている方も多いと思いますが、実はこの看板、来年3月には無くなってしまうそうなんです。
 一体、なぜなんでしょうか。

 「富山駅前の通りではお馴染みのコカ・コーラの看板。なんと、来年3月には撤去されるんです」(記者)

 (Q.コカ・コーラの看板なくなっちゃうんですけど知ってます?) 「あっ知りません!ちょっと寂しいですねえ・・・」(女性)
 「夕方でも光ってたりするんで。無くなるってなるとちょっと寂しくはなりますね。なんか物足りない感じはありますよね」(男性)

 1995年の設置以来、長年にわたり市民に親しまれてきたコカ・コーラの看板。
 時刻や気温や表示されていてニュースの中でもたびたび登場してきました。

 「30℃を超えています。5月ですが真夏のような格好で取材に来たんですがそれでもじんわりと立っているだけで汗が出てきます」(記者)
 「あちらの気温計の表示が38℃」(記者去年7月)
 「立っているだけで汗が噴き出してくるようなものすごい暑さです」(記者2017年7月)

 市民に親しまれてきたおなじみの看板がその歴史に終止符を打つことになったのです。

 「よくあの温度計を見ています。あと何で飛び出してるのかなっていつも気になってたんですけど。(富山市の条例の改正によって)あっ条例なんですか!え~。残念です。目印になってたんで」(男性)

 きっかけとなったのが、富山市の屋外広告物条例です。
 この条例は、過剰な大きさの広告物が街中の美しい景観を妨げないようルールを定めたもので、2010年4月の改正により、屋上広告は最大で高さ4メートルという新しい基準ができました。
 そのときに定められた10年間の猶予期間が来年3月末に切れるため撤去または改修しなければいけなくなったのです。
 北陸コカ・コーラボトリングによりますと看板の高さは土台部分を除いて10メートルあり新しい基準に適さないため、来年3月までの撤去をきめました。
 一方、すでに看板を撤去したところもあります。
 コカ・コーラ看板のお隣、富山地鉄ゴールデンボウルです。
 1972年のオープン以来、屋上には高さ4メートルのピンがありましたが、土台を含めた高さが9メートルだったため、今年1月に撤去しました。
 今は高さ3メートルの新しいピンが駐車場の入り口に設置され、ゴールデンボウルの新たなシンボルとなっています。

 「(古いピンの撤去は)ちょっと寂しいですね。このあたりから見える立山連峰がバックになってる風景がけっこう好きだったので」(富山地鉄ゴールデンボウル・岸本昇司支配人)

 「なぜ屋上ではなく玄関口に」(記者)

 「屋上になるといろいろな建築物としてのルールが難しかったのでこちらの方にしました」(岸本昇司支配人)

 新しいピンは建築物から独立した『野立広告(のだてこうこく)』にあたります。
 野立広告は以前、高さ制限がありませんでしたが、条例の改正で最大10メートルまでとなりました。
 ピンの高さはポールの部分を含めて6・5メートルあり、歩行者やドライバーの目に付きやすいサイズにしたということです。

 「私ら学生ぐらいの時だったらボウリングのピンが見えるとボウリング場っていう思いがありましたからね。どこからでもいいから少し道路のところからボウリングのピンが見えるっていうのがボウリング場らしいかなって」(岸本昇司支配人)

 条例改正による名物看板の撤去は、今に始まったことではありません。
 3年前には、富山市婦中町のショッピングセンターファボーレでも、ハトのマークでお馴染みの広告塔が撤去されました。
 違反者には最大50万円の罰金が課される屋外広告物条例。
 富山市は補助金を設けて対応していますが新しい条例の基準を満たさない屋外広告も数多く残っているのが現状です。

 「新幹線の開通などで市の街並みとかもいろいろ変わってきてますし、屋外広告物とかも新しくなるんですけど、そういう場合も基準内にちゃんとしたもので掲出していただいて都市景観の向上に努めていただければと思います」(富山市都市計画課・中田武志さん)

 富山市は今年度、補助金の予算を前年度の3倍に増やすとともに、広告主に文書で通知し、速やかな是正を呼びかけるとしています。

チューリップテレビ

最終更新:11/21(木) 20:17
チューリップテレビ

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