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呼子港整備8年ぶり再開へ 佐賀県が異例の判断、事業費は半減に

11/21(木) 10:42配信

佐賀新聞

 佐賀県は唐津市の呼子港の整備事業を、規模を縮小して来年度から再開する方針を固めた。専門家でつくる県公共事業評価監視委員会からの答申を受け、2012年度に事業を中止していた。事業費は約28億円から約14億9千万円に縮小する。県は来年度の当初予算案への関連費用の計上を目指しているが、中止された公共事業を再開するのは異例。

 呼子港では1989年のバブル期に策定された総額約63億円のリゾート開発事業が進められていた。約35億円をかけて第1期の整備を終えたが、第2期で予定していた平地の造成やスポーツ用地、展望所の整備(総額約28億円)は、費用に見合う効果が見込めないと判断され、監視委員会が中断するよう12年度に当時の古川康知事に答申した。

 県港湾課によると、新しい事業計画では、呼子港の沿岸部約1万平方メートルを埋め立て、催し会場や臨時駐車場など多目的に使える緑地を造成し、長さ約280メートルの護岸も設ける。馬渡島、加唐島、松島、小川島の四つの離島との航路を集約するため、発着所機能がある浮桟橋も2基整備する。

 事業費は14億9千万円で、国の地方創生関連の補助金を活用することを目指している。事業規模の縮小で、費用対効果も目安の1・0を上回る1・1になった。事業期間は20~24年度の5年間を予定する。

 事業中止前には離島航路の集約に関し、商店街から発着所が離れるとして地元からの反対意見も出たが、16年に路線バスが開設されたことから解消されたという。今年5月には地元関係者でつくる「呼子みなとまちづくり懇話会」が新計画で事業を進めることを了承した。

 8年ぶりの事業化に港湾課は「当時の答申でも『地元の期待が大きいことから、早期に方針決定すること』との付帯意見があった」と整備の必要性を強調している。

最終更新:11/21(木) 10:42
佐賀新聞

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