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F1マイアミGP、住民の理解得られるか。開催に向けて”目の前のハードル”クリア

11/22(金) 9:56配信

motorsport.com 日本版

 2021年に初開催が予定されているF1マイアミGP。その開催計画は、地元の政治家と住民から根強い反対を受けているが、公道の使用に関する最大のハードルが、ひとまず解決された。

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 10月29日(火)に行われたマイアミ-デイド郡議会で、F1開催に反対する地元の政治家と地域住民により、公道の使用を禁止する決議が可決された。

 マイアミGPは、フロリダ州マイアミガーデンズ市にあるハードロック・スタジアム周辺で行なわれる予定。アメリカンフットボール最高峰NFLのマイアミ・ドルフィンズが本拠地とする同スタジアムの周辺道路、駐車場を利用してサーキットを作る計画となっている。レイアウトには公道である199番ストリート、203番ストリートも含まれているのだ。

 マイアミ-デイド郡長のカルロス・ギメネスはマイアミGP開催を支持しており、可決された決議に対して拒否権を行使。地元住民を説得するための時間を確保した形となった。

 ギメネス郡長は、拒否権の行使について次のように説明した。

「私は住民の懸念に対して敏感ではあるが、F1レースという大規模なイベント開催の可能性を完全に閉ざしてしまうには時期尚早だと思っている」

「したがって、私が拒否権を行使することで状況をリセットした。そして、全ての関係者に恩恵を与え、継続的にF1を開催できるような決議を目指す」

 11月19日に行なわれたマイアミ-デイド郡議会で、ギメネス郡長の拒否権が無効にされる可能性もあったが、7:5の比率でギメネスの拒否権が支持された。

 ギメネス郡長はこの結果を受けて次のようにツイート。レースに関する問題に対処し、住民とプロモーター双方を満足させるためには時間が必要だと語った。

「マイアミ・ドルフィンズやマイアミガーデンズのコミュニティ、レーシングファンとの間で妥協点を見つけるため、もっと時間が必要だ。我々の郡にF1を持ち込む上で、それはみんなにとってウィン-ウィンなことなんだ」

「だから、マイアミ-デイド郡議会が私の拒否権を支持したことを嬉しく思う。これにより、解決に向けて取り組むことができる。F1は国際的な巨大イベントだ。このアイデアの可能性を完全に閉ざすのではなく、提起された問題を研究し、正しい情報を得る必要がある」

「明確にしておこう。もし今回、拒否権が無効にされていた場合、現在マイアミガーデンズで予定されているものを含め、ストリートレースを禁止するという決議が支持されていた。私は、マイアミ-デイド郡に解決策をもたらす全ての関係者をサポートする」

「拒否権によって3~6カ月の時間を作り、マイアミガーデンズ市や(プロモーターの)スティーブン・ロス、マイアミ・ドルフィンズ、そしてレーシングファンのために、解決に向けて働きかけることができる」

「私はこれまで、マイアミガーデンズの住民とF1について3度のミーティングを実施した。スタジアム関係者やF1の代表者とも会い、生産的な話ができた。ドルフィンズ側は、コミュニティの懸念と潜在的な問題を軽減する方法について、2週間以内に対応すると同意した」

 ハードロック・スタジアムのCEO兼副会長のトム・ガーフィンケルは、住民のニーズに対応すると約束した。

「郡議会が郡長の拒否権を支持したことに勇気づけられた。スタジアムで全てのイベントを行ない、F1を開催している他の全ての都市と同じように、F1マイアミGPを大成功させるために、マイアミ-デイド郡やマイアミガーデンズの住民を含むコミュニティと協力していく」

「我々はコミュニティの懸念に有意義なやり方で対処する。地元住民の不便や混乱を軽減し、我々全員が誇りに思えるようなイベントを作り上げるために懸命に取り組む」

Adam Cooper

最終更新:11/22(金) 9:56
motorsport.com 日本版

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