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諸見里しのぶは盟友のサプライズに感涙「幸せ者としか言いようがない」

11/22(金) 18:51配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 2日目(22日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6580yd(パー72)

【写真】志村けんさんと“アイーン”をする13年前の諸見里しのぶ

今シーズン限りで第一線から退く諸見里しのぶは予選落ちに終わり、盟友に見守られながら涙とともにツアー生活に区切りをつけた。

冷たい雨が降る最終9番ティ。目の前には、そろいの服を着た上田桃子、有村智恵、原江里菜らの姿があった。手作り感あふれる、真っ白な布地に諸見里の似顔絵。「プロとしてやってきて本当に幸せだと感じた瞬間でした」と瞳を潤ませた。

予選通過をかけた2日目は「80」をたたき、結果は通算11オーバーの91位。目標の60台には遠く及ばなかったが、「ゴルフ場でこんなに涙を流したのは、初。優勝してもこんなに泣いてないですよ」と、極上の時間を堪能した。

ツアー通算9勝。2009年にはメジャー2勝を含む6勝を挙げ、賞金ランキングは自己最高の2位を記録した。その09年は1億6526万2708円を稼ぎながら、最終戦「リコーカップ」の最終日に横峯さくらに競り負けて賞金女王を逃した。「リコーの最終日が、一番悔しかったですかね」。テレビインタビューにそう答えながら、33歳はこれまでのキャリアを振り返った。完治不能と告げられた第四肋軟骨(ろくなんこつ)の炎症を患ったここ数年を含め、「この10年くらい80をたたいても、応援してくれるファンがいた。幸せ者としか言いようがない」と清々しく言い切った。

「一人じゃここまで来ていない。私はライバルにすごく恵まれた」。そのうちの一人が、最終ホールにも駆け付けた同学年の上田だ。かつて同門だった若いころ、「アマチュア時代から(ライバルとして)一番怖い相手だった。プロになる前から私がライバル視して、つらい思いをさせたこともあるかもしれない」という。「でも、徐々に年を重ねていく上で、体の相談、精神的な相談。誰が一番腹を割って話せるかと言ったら、やっぱり上田桃子しかいなかった」と、惜しみない感謝を送った。

第一線からは退くものの、所属先のダイキン工業が地元沖縄で主催する「ダイキンオーキッドレディス」には、推薦での出場を望む。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の試合でコースセッティングを学び、側面から大会を支えることへの興味も示している。「またダイキンで、お会いしましょう」。爽やかな笑顔を残し、次なる人生に向かう。(愛媛県松山市/林洋平)

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