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ほこらで年一度の餅まき 移転してきた住民らが守る

11/22(金) 16:40配信

紀伊民報

 和歌山県田辺市龍神村小家で23日午前10時から、年に一度の餅まきがある。椿山ダムの建設に伴い移ってきた住民が、一緒に移ってきた氏神などのほこらで行うもので、高齢化が進む中、協力して続けている。

 ほこらは小家地区の国道424号沿い、金比羅橋近くにある。1988年に完成したダムの建設に伴い五味と中、天倉の住民が移転してきた際、その地区にあった氏神と庚申(こうしん)なども一緒にほこらごと移ってきた。3地区の出身者も小家で暮らす人が多い。

 餅まき当日は神主による神事などはなく、供え物をするなどして営む。以前は持ち回りの頭屋を中心に餅を準備していたが、数年前からは外注するようになった。

 普段ほこらを管理している民宿経営の川口広子さんによると、のぼり旗があるが高齢化などでさおを立てるのが大変になり、布だけを横向きに張るようになった。現在は10戸ほどで営んでいるが、国道を通り掛かった人らが餅まきに立ち寄ることもあるという。

 21日には4人が集まり、ほこらと周辺を清掃。互いの近況などについて話に花を咲かせた。

 伊藤清治さん(87)は「高齢化で人口が少なくなり、移転当時のことを知る人も少なくなってきた。年に一度氏神さんをお祭りする場として続けている。両地区の出身者が顔を合わす場としても貴重」と話している。

紀伊民報

最終更新:11/22(金) 16:40
紀伊民報

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