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男女である前に“一人の人間”であることを諦めない これぞフランス流夫婦のカタチ

11/22(金) 11:31配信

FNN.jpプライムオンライン

フランスにおける愛の形イロイロ

フランスにおけるカップルの形は、大きく3つに分けられる。
・同棲(union-libre またはconcubinage)
・連帯市民契約(PACS)
・結婚(mariage)
という分類だ。

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連帯市民契約(PACS:pacte civil de solidarite)は、1999年11月から始まった制度で、性別に関係なく成年に達した二人の個人の間で、安定した持続的共同生活を営むために交わされる契約だ。もともとは同性婚が認められていなかった時代に、公式なパートナーとしての権利を保障するためにできた制度だった。結婚したカップルが離婚する場合には、お金や時間がかかる上、煩雑な手続きが必要であるのに比べて、PACSの場合は、裁判所に絶交届けを提出するだけで済む。こうした手続きの簡便性から、異性同士のカップルが多く利用するようになった。社会保障や税額控除も結婚したカップルと同じように保障されるため、ただの同棲よりも安定していながら、関係の解消が簡単であるのが人気の理由だ。結婚の前段階の「お試し期間」という位置づけで、まずはPACSから始めて、子供ができたら結婚するカップルも多くいる。

2組に1組が離婚するフランス

個人の意思を尊重するフランスでは、子供がいてもいなくても、愛がなくなる時が別れ時ということになる。国立人口統計研究機関によると、フランスではほぼ2組に1組のカップルが離婚の道を選んでいる。

日本では、「子供のために離婚を我慢する」という話を耳にすることがあるが、こうした考えは受け入れられない。親である前に、一人の人間であり、男性であり女性なのである。

愛がなくなったのに、何かのために婚姻関係を続けるのはナンセンス。

日本では、離婚後に母親が子供をなかなか父親に会わせないことがあり、父親が苦しむという話を聞く。しかし、フランスでは、離婚しても子供に会えなくなるという考えはない。離婚調停での取り決めに従う義務があるのは日本でも同じだが、子供に「会わせない」ことも「会いたくない」と言うことも社会的に許されない。隔週で金曜夜から土曜夜までは父親に会うとか、週の前半に母親と過ごし、後半に父親と過ごすなど、子供と会うための方法はカップルで決める。子供と会えなくなる心配もなく、愛のない生活を我慢せず前に進む。

日本では、離婚した人のことを「バツイチ」など非常にネガティブな言葉で呼ぶことがあるが、フランスの人たちにとっては、「バツ」ではなく、個人の自由のために選ぶとても前向きな選択なのである。

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最終更新:11/22(金) 18:54
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