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【特集】海底火山『鬼界カルデラ』“大津波”を引き起こす可能性!?過去には噴火とともに何が...

11/22(金) 17:52配信

MBSニュース

MBSは神戸大学の調査に同行して鹿児島県の薩摩半島沖にある海底火山「鬼界(きかい)カルデラ」の取材を3年にわたって進めてきた。これまでの調査研究で、想像を超える現象が噴火と共に起こっていたことが少しずつ分かってきた。いったい噴火でどのようなことが起こったのか、その実態に迫る。

約7300年前に起きたとされる超巨大噴火

今年10月14日、神戸大学の海洋調査船「深江丸」が7回目となる航海に出た。目的地は鹿児島県の薩摩半島沖約50kmの海底に眠る「鬼界カルデラ」だ。

海底に直径約20kmにも及ぶ火口を持つこの巨大なカルデラは、周辺に竹島と現在も活発に噴火を続ける活火山の硫黄島の2つの島に囲まれている。約7300年前に起きた超巨大噴火では火砕流が海上に流れ出し、薩摩半島にまで到達。当時、南九州一帯に住んでいた縄文人を文化もろともに壊滅させたといわれている。

(Q今、噴火した場合は?)
「最悪の事態としては、1億人が命を落とすということが考えられる。」(神戸大学海洋底探査センター・巽好幸教授 2016年12月取材)

神戸大学では、まだあまりわかっていないカルデラ噴火の実態を解明するため、3年前の秋に調査を開始した。調査では「ROV」と呼ばれる水中ロボットで水深200mまでの海底を撮影したほか、音波で海底の地形を調べる最新の機器が投入された。

その結果、海底から熱水が噴出している様子を撮影することなどに成功。また、海底のカルデラ内に桜島2個分以上の大きさにもなる巨大溶岩ドームを発見した。

「(溶岩ドームは)7300年前以降にできたことは地形からみてほぼ明らか。それなりに活動的であり、非常に大きな火山である。」(神戸大学海洋底探査センター・巽好幸教授 2017年4月取材)

火砕流が流れたのは“海面”か“海中”か…

最新の調査では、さらに驚くべき事実が明らかになってきた。

「どうも今回、(火砕流が)海底にたまっていたと。(火砕流が)海底を流れたんじゃないかと思わざるをえない結果が出た。」(神戸大学海洋底探査センター 島伸和教授)

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最終更新:11/22(金) 19:56
MBSニュース

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