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2万年前絶滅ナウマンゾウの牙、静岡県で初の完全体 静岡・草薙で化石発見

11/23(土) 8:09配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)とNPO法人県自然史博物館ネットワーク(同)は22日、静岡市清水区草薙の有度丘陵北麓で約2万年前に絶滅したとされるナウマンゾウの牙の化石を発見したと発表した。牙がほぼ完全体で見つかるケースは全国的にも珍しく、県内では初めてだという。

 牙は全長1・8メートル、最大直径12センチ、重さ30キロ。右上あごの牙とみられ、メスの成獣のものである可能性が高いという。草薙川沿いの崖で13万年前ごろの地層(久能山層)から発見された。寒い時期だったとされる同年代の地層からナウマンゾウの化石が見つかったのは、全国でも千葉県佐倉市に次いで2カ所。今回の発見がナウマンゾウの分布域の推定や、県内での生息特徴の解明につながると期待されている。

 牙の化石はネットワーク会員の宮沢市郎さん(71)=静岡市駿河区=が5月25日に発見した。同ミュージアムと協力し、6月9日に発掘を完了した。宮沢さんは「発見してから2週間、毎日作業をした。大変な思いをしたが、一本につながっているものはなかなかない」と喜びを語った。

 ナウマンゾウは約43万年前から2万年前まで生息していたとされる大型哺乳類。北海道から九州まで全国200カ所以上で化石が発見されていて、県内では静岡市のほか、浜松市、牧之原市でも発見の報告がある。

 同ミュージアムは、難航した発掘作業中に割れてしまった牙の接合やクリーニングを行い、化石標本として保管する。30日から来年4月5日まで同ミュージアムで開く企画展「大絶滅-地球環境の変遷と生物の栄枯盛衰」で一般公開する。

静岡新聞社

最終更新:11/23(土) 10:37
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

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