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「世界監視カメラ都市ランキング」トップ5を独占したある国の事情

2019/11/23(土) 6:00配信

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監視カメラの台数と安全性の意外な相関

Comparitechはこのレポートの中で、監視カメラを設置する理由としてよく挙げられる「監視カメラを増やすことで犯罪抑止になる」という主張が妥当なのかどうかを安全指数(犯罪指数)に照らし合わせ、その相関関係を分析している。

この分析における結論は、監視カメラの数と安全性の相関関係は弱く、この主張の妥当性は低いというものだった。つまり、監視カメラを増やしたからといって、必ずしも街の安全性が高まることはないということだ。

人口1000人あたりの監視カメラ台数トップの重慶。Comparitechがまとめた安全指数は66.82。安全指数で見たランキングでは分析対象となった120都市中、33位にとどまっている。

安全指数が最大だったのは中国・南昌市で91.91。監視カメラ数ランキングでは22位(1000人あたりの台数9.22台)だった。

また、このほど英エコノミスト誌の安全都市ランキングで1位となった東京の安全指数は81.00で、Comparitechの安全ランキングでは6位に位置している。一方、1000人あたりの監視カメラ数ランキングでは、0.65台で77位と低い位置につけている。

一方、エコノミスト安全都市ランキングで東京に次いで2位だったシンガポールは、Comparitechの評価では安全指数ランキング20位(安全指数71.64)、監視カメラ台数ランキングでは11位(1000人あたり監視カメラ台数15台)だった。

こうした数字から、監視カメラの台数と安全性(犯罪抑止力)に、特に強い相関がないことがうかがえるだろう。

中国以外の都市で比較的監視カメラ台数が多いシンガポール。安全性が高いことでも知られているが、監視カメラが多いから安全性が高いというわけではない。

同国の安全性が高いのは、昔からむち打ちや死刑など厳しい刑罰が導入されていたからである。監視カメラが増えてきたのはここ最近のこと。

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最終更新:2019/11/23(土) 6:00
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