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施設損壊の苦難を乗り越え… 台風被害の嬬恋・鹿沢スノーエリア きょうから今季営業開始

11/23(土) 6:01配信

上毛新聞

 群馬県嬬恋村田代のスキー場「鹿沢スノーエリア」が23日、群馬県内トップを切って今シーズンの営業を開始する。10月の台風19号により施設やアクセス道が被害を受け一時は例年通りの開業が危ぶまれたが、関係者の懸命な作業で間に合った。同村の主要産業である観光への風評被害が懸念される中、大勢のスキー客を迎えることで村の復旧をアピールしたい考えだ。

◎懸命作業で予定通り 「嬬恋は元気」全力で発信

 スキー場では台風でゲレンデの一部が崩れたり、人工降雪機で使う水をためておく堰堤(えんてい)が土砂で埋まったりする被害が出た。運営会社の市川保会長は「この時期のオープンは難しいのではないか」と不安もあったという。被災直後から従業員総出で復旧作業に取り掛かり、間に合わせた。

 22日は圧雪車で入念にゲレンデを整備し、オープンに備えた。市川会長は「村民の期待もあり、無事に間に合って良かった。いつも通りのスキー場を楽しんでもらうことで嬬恋は無事だとアピールしたい」と力を込める。

 近くの宿泊施設「休暇村嬬恋鹿沢」は台風後に予約が低迷したが、スキー場が開業する23日はスキーヤーからの予約が増加。台風後で初めて満室になったという。石川哲志支配人は「団体のキャンセルなど苦しい中で、久しぶりの満室。元気に営業していることを発信したい」と意気込む。

 一方、村内では国道の通行止めが続くなど、今なお台風の爪痕が残る。同スキー場近くでも長野県東御市へつながる県道で通行止めが続き、12日にようやく片側通行が可能(大型車以外)となった。担当者は「国道144号は迂回(うかい)が必要だが、湯の丸高原側からの道も開通し、アクセスの心配はない」と話している。

 熊川栄村長は「スキー場の皆さんのおかげで例年通りに営業できる。全ての力を結集し地域経済の復興に力を入れたい」とした。

 23日午前9時から全長約400メートルのホームゲレンデをオープン。他のコースも積雪状況次第で順次開業する。

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最終更新:11/23(土) 6:01
上毛新聞

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