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レアル・マドリードが“育成”でバルセロナを逆転 関係者が語る「世界一」の哲学とは

2019/11/24(日) 13:10配信

REAL SPORTS

「育成のバルサ。勝利至上主義のマドリー」。ラ・リーガが誇る2大巨頭形容する際、かつて常套句のように使われた表現だ。2012-13シーズンのバルセロナは、まさにその言葉を象徴するようなチーム編成だった。シーズン中にはスタメンが全員カンテラ出身者という史上初の”快挙”を成し遂げたこともあるほど。そんな両クラブのイメージが現在、覆されつつあるのはご存知だろうか? 近年レアル・マドリードの育成が改めて評価され、ある最大の特徴を武器に「世界一」と称される理由とは? それぞれの異なる育成事情について、両クラブ関係者の発言をもとに紐解く。


(本記事は、9月4日に『REAL SPORTS』で掲載された記事に一部、加筆・修正を行って掲載しています)

バルサとマドリーが直面している“逆転現象”

バルセロナのカンテラ(下部組織)である「ラ・マシア」が全盛を誇ったのは、2000年代前半だろう。リオネル・メッシ、シャビ、アンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケツ、セスク・ファブレガスら、バルサの一時代を築いたスター選手たちが主力となり、クラブに黄金期をもたらした。

だが、一時代を築いたバルサブランドにも陰りが見えているのも現実だ。クレ(バルササポーター)たちの拠り所であった、自前の選手をトップチームに送り込む育成クラブという概念は、現在のバルサにそのまま当てはまるかは疑問符がつく。所属する選手の出身国も多岐にわたり、他のビッグクラブのように”多国籍軍団”へと変貌を遂げているからだ。

かつて久保建英も所属し、言わずとしれた超名門のカンテラであるバルサ。しかし、近年でカンテラからトップチームに定着し、主力として活躍するのはセルジ・ロベルトくらいしか見当たらないのが現状だ。ラ・マシア出身者のトップチーム在籍者数に目を向けても、2013-14シーズンの17名をピークに、2017-18シーズンは6名にまで激減している。

一方のレアル・マドリードは、2000年代ギャラクティコ(銀河系)と呼ばれたスター集団を擁し数多のタイトルを獲得しながらも、ラウール・ブラボ、フランシスコ・パボンらカンテラ出身者は冷遇された。白い巨人は過度期を迎えていたといえるだろう。

ところが2009年に大なたを振るい育成部門全体の立て直しを図ったことで、マドリーは変貌を遂げる。近年ではトップチームにもダニエル・カルバハル、ナチョ・フェルナンデス、ルーカス・バスケス、マルコス・ジョレンテ、マリアーノ・ディアスらカンテラ出身者たちが名を連ねている。カスティージャ(Bチーム)を経由したケースもカウントするならカゼミーロ、フェデリコ・バルベルデ、ヴィニシウス・ジュニオールらを含め実に10人程のメンバーがトップチームの戦力となっている。

両クラブが直面している“逆転現象”を育成部門のクラブ関係者はどう見ているのだろうか。

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最終更新:2019/11/24(日) 15:40
REAL SPORTS

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