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中央線「ラインモール構想」現地レポート ベンチャー魂とローカル人情の融合を見よ

11/24(日) 21:30配信

アーバン ライフ メトロ

意欲ある若者に起業のチャンス

 最近、駅の高架下を活用した商業施設が増えているのをご存じですか?

 比較的知られているのはJR秋葉原~御徒町間に生まれた職人の街「2k540 AKI-OKA ARTISAN」や、東急沿線「中目黒高架下」などですが、JR中央線でも高架下の空間を大胆に利活用する「中央ラインモール構想」が展開されています。

【画像】都心では見られない? 手作り感ある起業の現場と、住民同士のほのぼの交流

 この中央ラインモール構想、きっかけとなったのは中央線の「開かずの踏切」対策でした。

 JR東日本は、同線三鷹~立川駅間の駅舎を地上型から高架型へと建て替え、2014年に両駅区間の「開かずの踏切(ピーク時の遮断時間が1時間当たり40分以上となる踏切)」をすべて解消させました。

 この高架化によって駅周辺の回遊性が高まり、エリアの利便性が飛躍的に向上しました。さらに、新たに誕生した高架下の空間を重要なビジネスチャンスと位置づけ、「中央ラインモール構想」を掲げたのでした。

 対象となる三鷹~立川駅間の高架下は、全長9km・7万2000平方メートル。都心型の商業施設とは異なり、郊外ならではの地域コミュニティーを重視している点が特徴で、地域の若い起業家などを呼び込むなどして今注目を集めています。

 中央線沿線といえば新宿や中野、吉祥寺や立川など特色あるエリアが数多くありますが、都心を離れて公園や緑に恵まれた三鷹以西もまた大変人気の高い街々。その三鷹以西の5駅――武蔵境・東小金井・武蔵小金井・西国分寺・国立に質の高い店舗をそろえて、駅直結の商業施設としてオープンさせています。

 これらの商業施設は「ののわ(nonowa)」とう名称に統一されています。高架下のモールには商業施設、保育園、クリニック、デイサービス、駐車場など多彩な施設を設け、高架下の遊歩道を「ののみち」とネーミングしています。

 なかでも注目は、武蔵境~東小金井駅間の高架下にある地域共生型商業施設「コミュニティステーション東小金井」。地域の起業家が店舗やアトリエを開いています。

 都心の再開発ならタワーマンションや大型商業施設が建設されるところでしょうが、そこは中央線、少し様相が違います。夢を持つ地域の若者たちが中核にいて、スペースをシェアし合いながら中央線らしいクリエイティブなお店「Atelier tempo(アトリエ テンポ)」を切り盛りしています。2019年10月末には5周年を迎えました。

 ここでは5組のメンバーが、新しい日常料理の店、ペットフード・グッズ店、絵とデザインのアトリエ、革小物・鞄店、セミオーダー靴店……と、それぞれ質の高い商品を展開しています。

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最終更新:11/29(金) 8:45
アーバン ライフ メトロ

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