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仙台唯一のクラフトビール〈穀町ビール〉と麹の町・荒町がおもしろい!/宮城

2019/11/24(日) 15:14配信

Webマガジン コロカル

コロカルニュース

■仙台唯一のマイクロブリュワリー

仙台の住宅街で、おいしいクラフトビールに出会いました!その名は〈穀町(こくちょう)ビール〉。仙台唯一のマイクロブリュワリーです。

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〈穀町〉は地名で、伊達政宗公の時代、米や穀物の専売権を与えられていたことに由来します。

「地名を知らない人が聞いたら、“穀物の町でつくっているビール”ってイメージが広がる気がして」と話すのは、代表の今野高広さん。

仙台市出身で、実家のガレージを改装し、醸造所とパブをつくりあげました。店の住所は石名坂ですが、穀町商店街はすぐそばで、子どもの頃はよく買い物に出かけた場所だそう。

■自分がおいしいと思ったビールを商品に
イギリス留学の経験があり、語学力を生かしてベルギーチョコレートの輸入を手伝っていた今野さん。

「ベルギーで飲んだビールのなかで、ビールなのにコクがあって度数が高く、飲みごたえがあるものが印象に残ったんだけど、日本に帰ってくるとないんですよ。これが決め手で、なかなか手に入らないので、自分がおいしいと思ったものを自分でつくっちゃおう」と、一から醸造の勉強をはじめます。

穀町からほど近い〈荒町(あらまち)〉にある〈森民酒造本家〉に勤務しながら、東京の座学で知り合い、先に醸造所をオープンした島根県の〈石見麦酒〉でビールづくりの実習を行います。

「大きなビール工場で一部分を担うより、小規模に昔ながらの酒づくりをしているところの方が勉強になる」と考えていた今野さん。

「そんな時ちょうど! 荒町をチャリンコで走っていたら、森民さんに『バイト募集。ラベル貼りなど』って書いてあったんですよ」と笑います。

今野さんの思いが引き寄せた運命的な出会い。4年間修行し、酒づくりはもちろん、酒屋や飲食店との人脈を築きます。

「お酒をつくって瓶詰めした後、どういう風に売るかは森民さんで学びました。どこの酒屋さんへ卸したらいいか。お酒を配達しているとつながりができるんです」

■看板商品は〈穀町エール10〉
2017年のオープン以来、醸造したお酒は5種類。はちみつをつかうのが特徴で、バーレーワインスタイルの〈穀町エール10〉が看板商品です。

「10」はアルコール度数で、ワインのように香りの変化を楽しみながらじっくり味わうビール。「パンが主食の人には合うみたい」と欧米人もよく訪れるそう。パブでは、香りが立つビールグラス〈ビアクラシック〉に樽から注いでくれます。

2019年9月には、新商品〈穀町ミード14〉が完成。はちみつの糖をシャンパン酵母で発酵させたはちみつ酒で、仙台に本社を置く百貨店〈藤崎〉の200周年を記念し、200本限定のオリジナルラベルで先行販売されました。

■地元の麦でつくるビール
「地元の麦をつかいたい」とつくられた〈の・ビール〉は、宮城県東松島市野蒜(のびる)のモルト100パーセントで仕込まれたペールエール。農家に自ら連絡し、商品化に至ったそう。

今後は「宮城県内というよりももっと身近」な場所の作物でビールづくりをしたいと考えています。「そこら辺に生えているのでつくったらこんなビールができたよっていうのは楽しいかなって」「車で30分くらいの範囲で育った穀物や果物でお酒を仕込んで、身近な人で飲むっていうのをやりたいんです」

■〈穀町ビール〉をより深く知れるまち歩きツアー
今野さんが修行した〈森民酒造本家〉や、穀町ビールをはじめて販売した〈及川酒店〉をめぐり、穀町ビールを訪れるツアー〈荒町まちあるき 穀町ビールで乾杯!〉が、『東北・美酒と食のテロワージュ』に仲間入りしました!

荒町は伊達政宗公が麹づくりの特権を与えた麹の町。400年以上つづく〈佐藤麹味噌醤油店〉など、歴史ある町並みを荒町のゲストハウス〈Hostel KIKO〉のスタッフが解説し、穀町ビールまで案内してくれます。

ツアーに参加すると、穀町ビールがより味わい深く感じられるかもしれません。

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最終更新:2019/11/24(日) 15:14
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