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東西統一から30年、ドイツはなぜ再び“袋小路”に入ろうとしているのか

2019/11/25(月) 6:42配信

MONEY PLUS

ベルリンの壁が崩壊してから、今年で30年。統一を果たしたドイツは、旧東ドイツ地域が抱えていた低成長や高い失業率といった“負の遺産”を見事に克服し、欧州屈指の経済大国へ飛躍を遂げました。

【図解】あなたが「戦後最長の景気回復」を実感できない根本理由

1990年代から2000年代初頭にかけては「欧州の病人」などと揶揄される存在でしたが、ゲアハルト・シュレーダー前首相時代に大胆な労働市場改革に取り組んだことなどが奏功。後継のアンゲラ・メルケル首相の時代になって、「奇跡の回復」を実現しました。

そのドイツが今、試練に直面しています。同国の変調は欧州連合(EU)圏、ひいては世界全体の経済にも影響を及ぼしかねません。ドイツで何が起きているのでしょうか。

「景気後退」スレスレの状況

1989年12月。筆者は壁崩壊から1ヵ月が経過したドイツ・ベルリンへ足を運びました。壁自体はまだ残っていましたが、中心部のブランデンブルグ門近くの壁で警備にあたっていた兵士の表情は穏やか。市民や観光客などの呼び掛けにも気さくに答えていました。東西冷戦の終結が近いことを実感した瞬間でした。

「あれほどすばらしい光景を目にしたのは生まれてから初めて」――。取材した市民の1人は、東西両ベルリンの人たちが壁の上で肩を組み、崩壊を祝って踊り明かした様子をそう振り返りました。

同年8月、ハンガリーが「ピクニック計画」と称して旧東ドイツ国民をハンガリー・オーストリア国境付近の地域に集め、同国境を開放したことで自由を求める東側の人々が西側へ殺到。それを機に歴史は大きく動き出し、約3ヵ月後の11月9日の壁崩壊へとつながったのです。

あれから30年。欧州屈指の経済大国となったドイツの今年7~9月期のGDP(国内総生産)は前期比0.1%増。同年4~6月期のGDPは同0.2%減とマイナス成長に陥っており、7~9月期も2四半期連続のマイナスになれば、定義上は「景気後退」になるところでした。かろうじて後退局面入りを免れた格好ですが、厳しい状況に変わりはありません。

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最終更新:2019/11/25(月) 19:06
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