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ベトナム人の失踪急増  実習生、待遇不満からか

2019/11/25(月) 11:47配信

山陽新聞デジタル

 岡山県内でベトナム人の失踪が増えている。県警が今年、行方不明届を受理したのは9月末現在で126人と前年同期(116人)を上回るペースで推移し、国籍別に見ても突出して多い。外国人技能実習生の受け入れが加速する中、待遇への不満から実習先を抜け出すケースが相次いでいるとみられる。

 県警は国籍別の行方不明届について2017年以降の受理状況を取りまとめている。それによると、ベトナム人は17年に71人だったが、18年は152人と2倍以上に増え、外国籍全体の67・0%を占めた。2番目に多い中国人(29人)、3番目のカンボジア人(25人)などと大きな差がついている。

 県内で在留資格を持つベトナム人は18年末現在で7434人。親日国である上に同国政府が積極的に労働者を送り出していることもあって、この10年で10倍以上になった。技能実習生は5096人と全体の68・5%を占めている。

 行方不明届の大半は実習生を受け入れている職場の関係者が出しているとされる。県警外事課は「実習生がより賃金の高い仕事を求めて実習先から失踪し、不法就労するケースが多いとみられる」とする。

 背景には実習生の過酷な労働環境もある。実際、岡山労働局が17年度に県内の171事業所を抽出して実施した調査では、約6割に当たる104事業所で賃金不払いや長時間労働といった法令違反が確認された。

 実習生を巡っては、美作市で10月、建設現場で不法就労していたベトナム籍の12人が逮捕されるなど県内でも摘発が相次いでおり、同課は「不法就労者が増加すれば社会に不安を招く。取り締まりの強化とともに、実習生法令を教える研修を開くなどの対策を講じていく」としている。

最終更新:2019/11/25(月) 11:47
山陽新聞デジタル

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