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絵と詩と音楽とおしゃべりの融和で「見えないものを見る想像力」 大宮エリーが紡ぐ表現法

2019/11/25(月) 9:40配信

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 映画監督や画家、作家など多彩な顔を持つ大宮エリーさん(44)が、絵と詩で綴る詩集を基に、歌やピアノ、ギターなど音楽を織り交ぜた朗読会を展開している。親交のあるアーティスト・お笑い芸人をゲストにおしゃべりをまじえ、アットホームな感覚でほっこりとした時間を過ごすことのできる独自の世界観を醸し出す。その核心は「みんなの心にそれぞれの絵を描いてもらい、みんなで行間を読んで、色を付けていく」というもの。表現者として新たな道を切り開く大宮さんに創作活動への思いを聞いた。

【フォトギャラリー】写真で綴る…ほっこりと滋味深い、大宮エリーと仲間たちの朗読会

『音楽と朗読とおしゃべりの虹のくじら』展開 「誰をたまに思い出すの?」「自分を大事にするということ」…谷川俊太郎、立川志の輔から影響受けた“耳で聞く短編映画”

〈特別イベント「大宮エリーの音楽と朗読とおしゃべりの虹のくじら」は、東京・赤坂の草月ホールで11月から全4回の開催。ライブペインティングの絵画と書き下ろしの詩で構成し、2月に発表した詩集「虹のくじら」(美術出版社)の世界観がコンセプトだ。11月公演では、原田郁子(クラムボン)、コトリンゴ、小沢一敬(スピードワゴン)が出演し、12月2日は持田香織(Every Little Thing)、おおはた雄一、同4日はキヨサク(UKULELE GYPSY・MONGOL800)をゲストに迎える〉

――今回のイベントにつながった詩集「虹のくじら」を制作したきっかけは。

「ずっと朗読の本をつくりたいと思っていました。なぜかというと、いまの時代はなんでも便利になって、VR(仮想現実)などの登場で、実際に行かなくても見えてしまう。逆に見えないものを見るという想像力と感性を高めるにはどうしたらいいのか。アナログなことをやったほうがいいのではないかと考えていました。以前に谷川俊太郎さんの朗読会に行ったときに、自分の詩を自分で読まれた姿にぐっときたんですよね。言葉を黙読じゃなくて音読することは魂に来るんだな、と感じました。詩を音楽とともに聞かせるということをやってみたいと思ったのです」

――イベントのテーマとして「耳で楽しむ映画のような朗読会」を掲げています。

「私は映画やドラマの映像を撮って、演劇もやってきて、絵も描いておりまして、もっとミニマムな形はないのかなと考えていました。今回は詩を朗読する。それも60秒ぐらいで短いんですよ。そのあとに音楽を奏でる。そうすると、ひとつの短編映画みたいになる。耳で聞く短編映画になります。朗読は、みんなの心にそれぞれの絵を描いてもらうものなのだと思います。そこに余白があって、みんなで行間を読んで、行間に色を付けていく。そういうイベントをやっていけたらと。そうしたら、友達から『なんで4回もやるの?』と言われるわけです。500人のホールで4回なので動員2000人。スピードワゴンの小沢君からは『俺らの単独ライブでも300人だよ』と言われて……。でも、そのぐらいやらないと伝わらないんじゃないか、ウェーブになっていかないと思って取り組んでいます」

――思い切った4回開催ですね。落語家の立川志の輔さんから以前に聞いた言葉が励みになったとか。

「昔、志の輔師匠から『落語会といっても(お客さんは)最初はわかんないわけよ。中年のおっさんがただしゃべっているだけのライブで、それ面白いの?みたいな。でもそれを続けていくと、面白いね、となる。やっぱり続けていくのは大事だよ』と言われたことがありまして、その言葉を思い出している中で、こういう朗読会をやればいいなと思うようになったのです。今回は継続する取り組みの1発目だと考えています」

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最終更新:2019/11/25(月) 9:40
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