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中高一貫校はコスパ良し 塾代を考えると実は安上がり【低金利時代の生き残りマネー術】

11/27(水) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【低金利時代の生き残りマネー術】(45)

 大学入学共通テストの「記述式問題」については、採点の不平等性など不信感は高まるばかりです。

 大学内の試験問題を作成した荻田美紀先生(仮名・55歳)は、「どの科目も○×だけではなく、1問は記述式をいれています。万が一、採点ミスがあったとき言い訳できるようにするため」と話しています。

 来年度(2021年1月試験)からの大学入学共通テストの新制度、記述式が導入されるのか、高2の受験生は勉強に集中できないでしょう。

 それに、抜本的見直しをするとしている24年度のコンピューターによる出題などが導入、実施されると今の中1までが対象になります。これまで塾で勉強した内容や支出が無駄になることもあるのです。だからこそ、高校受験より中学受験からのほうが有利になると、付属校、中高一貫校への人気が高まっているのです。

 中高一貫教育では中学で高校の勉強を先取り、高校は2年間で網羅、高3で大学の受験勉強に集中できます。一方、高校からでは、特に国公立大学の5教科7科目の入試には、授業だけでは勉強量が足りません。

 浪人して予備校に通うと、一般的には年間70万円から80万円プラス夏期講習などで100万円もかかります。大学受験用の塾代も費用がかさみます。高校生3年になると月10万円以上するところもあります。河合塾の東大コースは2・3学期分で約21・3万円、みすず学苑は年間50万円以上もします。結局、浪人したり、高校の塾代などに3年間で400万円もかけるなら、中学受験で費用を支出したほうが安上がりになることもあり得ます。

■高校受験を取りやめる学校も

 加えて、豊島岡女子学園中学校は22年度入試から、本郷中学校は21年度から高校受験をなくします。東京、神奈川の男女ご三家12校のうち、高校から受験できるのは開成のみ。しかも中学受験の300人募集が、高校時は3分の1に減ります。

 系列の大学がある慶応義塾高等学校(横浜市)、3分の2が帰国子女の国際基督教大学高等学校(小金井市)、明治大学付属明治高等学校(調布市)、青山学院高等部(渋谷区)、法政大学中学高等学校(三鷹市)などは、高校受験もできますが、むろん倍率も上がります。

 内容次第で塾の選び方、支出も変わります。早期決定も必要でしょう。

(柏木理佳/生活経済ジャーナリスト)

最終更新:11/27(水) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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