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買い物客でにぎわう繁華街 市民の眼前でまた凶行、声震わせ「怖い」 警察は「特定抗争」の指定検討

11/27(水) 23:40配信

神戸新聞NEXT

 またも、市中での凶行が繰り返された。兵庫県尼崎市で27日夕、指定暴力団神戸山口組の幹部(59)が射殺された事件。10月、神戸市中央区で起きた暴力団組員の射殺事件に続き、今回の現場も住宅や商店街に近く、人通りが多い繁華街の一角だった。一つ間違えれば市民が巻き込まれる最悪の事態となるだけに、発砲を目撃した住民らは「怖い」と声を震わせた。

【動画】山口組組長到着で怒声、もみ合い JR新神戸駅

 現場は阪神尼崎駅の北西約400メートルで、マンションや飲食店、駐車場などが立ち並ぶ一角。すぐ北側には商店街があり、事件があった夕方は買い物客らでにぎわっていた。事件後、現場はブルーシートで覆われて県警の鑑識作業が続き、スマートフォンで撮影する人々などで物々しい雰囲気になった。

 現場近くにいたという50代の男性は発砲を目撃。殺害された幹部がいたとみられる飲食店の前で、男がライフルのような銃を片手で持ち、幹部を撃ったという。「大きなパンパンという音が5、6秒おきに聞こえた。(幹部が)倒れた後も5回くらい撃っていた」と顔をこわばらせた。

 近くで飲食店を営む男性も店の前で「バンバンバン」と重く鈍い音を聞き、現場に駆け付けると、「頭や胸から血を流した男性があおむけに倒れていた」と話す。発砲したとみられる男は、怒鳴り声を上げて白色の軽乗用車に乗ったという目撃があり、猛スピードで西に走り去ったという。男は京都市南区で逮捕された。車内から拳銃と自動小銃、実弾5発が見つかったという。

 暴力団の抗争とみられる事件が起きたが、尼崎市では今年から、市や市内の3警察署などが暴力団排除の動きを活発化させたばかりだった。10月の大会には市民ら約300人が集まり、今月5日には今回の現場に近い指定暴力団の事務所周辺で、住民ら約150人が暴力団追放を訴えてパレードした。

 発砲事件を受け、現場を管轄する尼崎南署は28日に、管内にある小学校11校の通学路でのパトロールを決定。地元で防犯活動に取り組む男性(75)は「せっかく尼崎のまちのイメージが良くなってきたのに、この事件のせいで後退してしまう」と嘆いた。

     ◇     ◇

■分裂で三つどもえ、やまない抗争事件

 2015年8月、全国最大の暴力団山口組(神戸市灘区)から神戸山口組(同市中央区)が分裂。17年には神戸山口組からさらに分裂する形で任侠山口組(兵庫県尼崎市)が発足し三つどもえになり、抗争事件がやまない状況が続いている。

 今年に入り、山口組と神戸山口組の対立はいっそう激化。10月には神戸市中央区の神戸山口組系組事務所前で、同組系組員2人が山口組系組員に射殺された。県公安委員会は抗争の鎮静化を図るため、11月、神戸市内にある双方の本部事務所の使用を制限する命令を出したが、以降も暴力団の暴発を防げなかったことで、警察はさらなる対応を求められる。

 捜査関係者によると、警察は山口組と神戸山口組を「特定抗争指定暴力団」に指定にすることも検討。「特定抗争-」になれば、県公安委が定めた区域内で組員が集まるだけで逮捕できるなど、さらに厳しく取り締まりが可能という。

最終更新:11/28(木) 9:58
神戸新聞NEXT

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