ここから本文です

都立中高一貫5校、高校募集停止の波紋 茨城は3年で10校新設へ

11/27(水) 7:30配信

朝日新聞EduA

公立の中高一貫校が法改正により生まれて20年。その数は増え続け、ほぼ全国に広がりました。

併設型5校、高校募集停止の波紋 東京

■中学は募集増で倍率低下?も変わらぬ「狭き門」

東京都内の公立中高一貫校(連携型を除く)は全国最多の11校。現在うち5校は高校からも入れるが、その道は閉ざされる。

     ◇

公立中高一貫校には、6年間の一貫教育を行う中等教育学校と、高校からも入学できる併設型がある。東京都は、併設型5校で実施してきた各校約80人の高校募集をやめる。2021年度に富士高と武蔵高で、22年度に両国高と大泉高で、時期未定だが白鴎高でもいずれ停止する。都教育委員会都立学校教育部の清水伸吾課長はこう話す。

「16年3月にすべての中高一貫教育校から卒業生が出たことを受け、検証委員会を設けて話し合いました。その結果を踏まえ、6年間一貫教育を推進し、中学段階からの入学ニーズに応えるため、併設型は高校募集を停止し、中学の生徒募集を拡大することにしました」

理由の一つが中高の倍率格差だ。開設当初は10倍を超えた学校もある中学では、近年も6倍台と高止まり。一方、高校は1倍台にとどまる。都内の公立中学生と保護者へのアンケートでは、高校からの入学を敬遠する理由として「(内部進学生の)人間関係ができているところより、同じ条件でスタートしたい」「勉強が大変そう」などが挙がった。

カリキュラム面で学校の負担も大きかった。公立一貫校でも一定程度の「先取り授業」が認められているが、高校入学組に配慮せざるを得ない。

■内部進学生と高校入学組に「格差」

検証委員会の委員を務めていた安田教育研究所の平松享副代表はこう話す。「内進生に比べ高校入学組の大学進学実績は伸び悩んでいます。高校1年次に内進生とクラスを分けたり、高校入学組向けの『取り出し授業』を行ったりしていますが、思うような成果は得られていないようです」

新学習指導要領に盛り込まれた「探究型学習」に言及するのは白鴎高・付属中の善本久子校長だ。「6年一貫教育は探究型学習の武器になる。6年間をかけて、より主体的で深い探究が可能になります」

1/3ページ

最終更新:11/27(水) 10:18
朝日新聞EduA

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事