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なぜ「体罰」は無くならないのか? 「今はそんな時代じゃない」という思考の錯覚

11/27(水) 19:10配信

REAL SPORTS

近年、日本のスポーツ界で頻繁に取り沙汰されている「ハラスメント」。なぜ世間でこれほどまでに取り上げられ、問題視されているにもかかわらず、「行き過ぎた指導」がなくなることがないのだろうか? そこには日本スポーツ界に根深く残っている問題の本質がある――。

日本スポーツ界で無くならない体罰、ハラスメント

スポーツ界の「ハラスメント」が止まらない。

11月18日、プロスケーターの織田信成氏が関西大学アイススケート部の監督を辞任した理由に、同部の浜田美栄コーチからのモラルハラスメントがあったとして、同氏を相手に1100万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。

このニュースはワイドショーなどでも大きく取り上げられているが、スポーツ界での「ハラスメント行為」が表面化し、問題となったケースは決して珍しくない。

ここ数年だけでも、体操、レスリング、相撲、アマチュアボクシング、アメリカンフットボール、テコンドーといった多くのスポーツが競技とは別の「騒動」で世間を賑わせている。

そしてそのほとんどに共通するのが、ハラスメントの加害者が指導者で、被害者がその教え子=選手であるという点だ。

筆者はこれまで、多くのスポーツ媒体の編集を手掛け、選手や指導者、関係者に取材を行ってきた。特に多いのが野球だが、やはり野球界にもこの「ハラスメント問題」は今なお根深く残っている。

9月28日には高校野球界の名門・横浜高校の平田徹監督と金子雅部長が部員に対して日常的に暴言、罵倒を繰り返していたとして解任に追い込まれた。

世間でこれほどスポーツにおけるハラスメントや行き過ぎた指導が話題となっているにもかかわらず、なぜこういった問題が次から次に起こるのか。

スポーツの現場、筆者の場合は特に高校野球を取材する中で、感じることがある。

それは、体罰やハラスメント行為に代表される行き過ぎた指導がなぜいけないのか、その「本当の理由」を理解している指導者が圧倒的に少ないということだ。

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最終更新:11/27(水) 19:50
REAL SPORTS

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