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<大宮刺殺>絶対に許さない…交際女性が犠牲、兄「大きな穴が開いた」 母親「ただただ娘を返してほしい」

11/28(木) 9:58配信

埼玉新聞

 埼玉県さいたま市大宮区のビル内で1月、交際相手の女性会社員=当時(22)=を包丁で刺して殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた元前橋市職員の男(26)の裁判員裁判の論告求刑公判が27日、さいたま地裁(北村和裁判長)で開かれ、検察側は懲役20年を求刑した。判決は12月2日。

<大宮刺殺>交際女性を刺した男、包丁を持っていた理由は「2人で話すため」 被害届撤回してほしく焦った

 最終意見陳述で男は「被害者が亡くなったことは事実。罪と向き合っていかなければいけないと思っている」と話した。

 起訴状などによると、男は1月23日午後6時ごろ、さいたま市大宮区のビル内で交際相手の女性の首を手で絞めて、包丁で首付近を刺して殺害したなどとされる。

■母親「娘を返して」 遺族が意見陳述

 「娘に会いたい。ただただ娘を返してほしい」。被害者参加制度を利用して公判に参加した遺族は、意見陳述で最愛の娘を亡くしてからの約10カ月間の悲しみを語った。

 「たった一人のきょうだいで大切な存在だった」。事件で突然、妹を失った兄は「自分の身に大きな穴が開いたよう」と胸の内を明かした。

 兄が妹と最後に言葉を交わしたのは今年の正月。「行ってらっしゃい」「行ってくるね」と話したのが最後だった。

 兄の元には仕事の話や遊びに行った話など、妹からよくメッセージが届いていたといい、「今もやりとりを見返すが、もう届くことはないかと思うと悔やみきれない。かけがえのないきょうだいを失った」と悲痛な思いを口にした。

 続いて意見陳述した母親は、「守ってあげられなかった」と悔やむ。得意な英語を生かしてコンクールに出場し、大学では表彰も受けるなど「自分で目標を立てて努力する自慢の娘」。仕事でもやりがいを感じ始めた頃に突然起こった事件だった。「わが家の大切な宝が失われ、日増しに悲しみや悔しさが募るばかり。被告を絶対に許さない」と声を絞り出して訴えた。

最終更新:11/28(木) 11:17
埼玉新聞

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