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都伸銅品商業組合が定例会見、「銅板などで在庫急増」

11/28(木) 6:07配信

鉄鋼新聞

 東京都伸銅品商業組合(理事長・藤田貴弘氏)は27日夕に都内で定例会見を開き、伸銅流通を取り巻く事業環境を説明した。
 関東地区の流通マーケットは、全般に需要が停滞している中でこれまでメーカー側に発注していた製品の入荷が加速。りん青銅だけでなく銅板製品においても流通在庫が急激に積み上がっている。一方で荷動きは主要どころには大きな動きが出ていないものの、黄銅棒において鉛フリー製品への問い合わせが増加傾向にあると報告された。
 品種別では、銅・銅合金条は需要環境の悪化が継続している中で「特に黄銅系は汎用コネクタ需要が振るわず、調整が入っている」(天野晴信マーケットリサーチ委員長・豊栄商事常務)という。また銅・銅合金板も配電盤需要などが一定量出ているが、既発注分の入荷が続き「流通在庫は増加している」(同)ようだ。
 棒線は、棒製品は需要期を迎えるガス機器関係に不透明感があるほか、機械バルブ向けは在庫が増加している。
 一方で空調向けや水栓金具はわずかに需要の回復感が感じられている。流通商いは8月以降出荷が増えているもようだが「当用商い姿勢が強い。欠品しているものは仲間から調達する動きが散見される」(西山栄一委員・西山商店取締役)。また市中ではエアコン関連向けで鉛フリー黄銅棒の引き合いが出始めているという指摘も上がった。黄銅線は軟調。
 銅管は冷凍・冷蔵向けが冷凍倉庫やスーパーマーケットの立ち上がりを受けて11月から出荷は堅調。市中の冷媒用直管関係は在庫が減少気味。空調被覆銅管は「9月に増税前の駆け込み需要があり10月は停滞下。しかしこれから冬休みに入る学校向けで動きが出てきそうだ」(樋口康一委員・樋口商店社長)と指摘した。
 りん青銅は依然として停滞ムードが強く「流通在庫はメーカーから需給がタイトだった際に発注した分の入荷はほとんど終えたが、需要が弱く在庫は減っていない」(渡邊公樹・伸和商事専務)と話した。洋白は低位安定、ベリリウム銅は車載向けが不調ながら半導体向けは下げ止まりの気配が出てきた。

最終更新:11/28(木) 6:07
鉄鋼新聞

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