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保育施設で乳児死亡 職員1人のみ 国の基準満たさず 水戸、昨年9月

11/29(金) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

水戸市内の認可外保育施設(ベビーホテル)で昨年9月、うつぶせで寝ていた生後2カ月の男児が死亡していたことが28日、関係者などへの取材で分かった。事故発生時は施設長が1人で保育し、国の指導監督基準を満たしていなかった。県が保育環境の改善を繰り返し指導していた施設だった。

ベビーホテルは夜間などに乳幼児を預かる認可外保育施設。

県が事故後に設置した検証委員会の報告書によると、昨年9月1日午前3時半ごろ、男児の母親が施設に迎えに来たため、施設長が布団で寝かせていた男児を抱き上げたところ、体が冷たく、顔色が悪いことに気付いた。男児はうつぶせ寝だった。

消防到着時に男児は心肺停止状態で、病院に救急搬送されたが間もなく死亡が確認された。司法解剖で死因は特定できなかった。施設は同月中に廃止届けを提出した。

発生前夜に児童を預かった職員が、男児がうつぶせで顔を横に向けると落ち着いて寝ることを施設長に引き継いでいた。施設長も深夜、ミルクを飲ませ横向きに寝かせていた。

国の基準では、保育者は少なくとも2人必要だったが、発生時、男児を含む児童3人を施設長1人で預かっていた。施設長を含む職員3人は全員、無資格者だった。

県は施設設置の届け出があった2012年度以降、繰り返し指導していた。立ち入り調査などを通じ、保育士などの有資格者を確保し、保育中は職員を複数配置することなどを求めていたが、改善されなかった。

検証委は、厳正な行政処分で指導の実効性を担保するよう指摘し、「認可外保育施設の指導監査などの結果の公表を検討するべき」と提言した。県は今後、改善指導の対象となった認可外施設の名称や指導内容などを公表する方針という。 (戸島大樹)

茨城新聞社

最終更新:11/29(金) 4:04
茨城新聞クロスアイ

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