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シャープが社内ビジネスチャットツールを外販 ── 手堅いビジネスでSlackやTeamsの橋渡し役も狙う

2019/11/29(金) 20:00配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

シャープ子会社のAIoTクラウドは11月28日、ビジネスチャット「LINC Biz」を発表した。LINC Biz公式サイトで11月28日から無料プランの受付を開始し、2020年1月中旬以降に1ユーザーあたり月額350円(税別)の有料プランを提供する予定だ。

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国内市場は「まだまだ伸び代がある」

社内コミュニケーションの円滑化や、オフィス外でも仕事ができるようにといった“働き方改革”推進の動きを受け、ビジネスチャットの注目度は年々高まっている。

ビジネスチャット大手の「Slack」は4月に東京オフィスをビジネスの中心地の1つ大手町に移転。国内ベンチャーの「Chatwork」も9月24日に東京証券取引所マザーズへ上場するなど業界の動きは激しい。

一方で、日本国内においてのビジネスチャットなどのコミュニケーションツールの導入比率は諸外国に比べて低い。

総務省が2018年3月に報告した「ICTによるインクルージョンの実現に関する調査研究」によると、ビジネスチャットの利用状況はアメリカが67.4%、イギリスが55.9%なのに対し、日本は23.7%。ビデオ会議も利用状況もアメリカが65.1%、イギリスが58.8%なのに対し、日本は32.6%に留まる。

AIoTクラウド社長の赤羽良介氏は「(ビジネスチャットは)日本はまだまだ伸び代がある。成長部分を我々はしっかりととっていく」と意気込みを語る。

ビデオ会議との連携や有料のボットサービスで差別化

「LINC Biz」はそもそもシャープ社内での利用を想定して開発されたビジネスチャットだ。シャープはほかのビジネスチャットも検討したが、使い勝手や費用面を考慮し、自社内での開発を決めたという。その結果、社内ニーズの高かったビデオ会議ツールとの統合といった特徴を備える。

また、オプションのチャットボットツール「LINC Biz bot」(月額5万円)は、同社のコンシューマー家電向けのAIoT(AI+IoT)サービス「COCORO+」のノウハウを活用したものだ。

例えば、カンタンな社内での質問に対して、単一の答えを返す「FAQチャットボットサービス」には、COCORO+で培った自然言語処理の技術を応用している。「備品を修理したい」という質問とその答えを用意していたとすると、社員が「備品が壊れた」などと入力したとしても、用意している答えにある程度は誘導できるといったものだ。

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最終更新:2019/11/30(土) 7:01
BUSINESS INSIDER JAPAN

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