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見事な復活ケイティブレイブ/浦和記念回顧(斎藤修)

11/29(金) 18:00配信

netkeiba.com

 ドバイでの疝痛による開腹手術を経ての初戦となったケイティブレイブ。専門紙の調教欄の評価などを見ても、あまり調子は上がってきていない様子で、杉山晴紀調教師にしても「力は上位だけど、今回は次につながる競馬ができれば」(競馬ブックより)と半信半疑だったのだろう。さらに直前での御神本訓史騎手への乗替り。連絡が来たのはレース前日の夜だったという。そうした状況で迎えた復帰戦だけに、感動的とすらいえる勝利だった。

 あまりスタートがよくなかったケイティブレイブだったが、御神本騎手は最初の3コーナーまでに外に持ち出し、好位置を取りに行った。逃げたのは、予想されたとおりのアイファーイチオーで、マイネルバサラが2番手、ケイティブレイブがその外の直後で、ここまでがひとかたまり。

 2周目の向正面を向いたときに、4番手のデルマルーヴル以下がやや離れた。このあたりで4番手以下の有力馬の鞍上は、前をどのように見ていただろうか。アイファーイチオーとマイネルバサラはおそらく圏外。さて、普通とは違う休み明けのケイティブレイブは、果たして……。本調子ではないかもしれないケイティブレイブを負かしに行って、それが早めにバテてしまえば貧乏くじを引くことになる。アイファーイチオーは早めに後退し、代わって先頭に立ったマイネルバサラも3コーナーあたりで追い通し。

「ヤバイ」と思ったか、「そろそろ行かないと」と思ったか、向正面半ばから動いていったのは、スタートで出遅れ徐々に位置取りを上げてきていたアナザートゥルースの大野拓弥騎手だった。4番手にいたデルマルーヴルのマーフィー騎手は、この時点でそもそも手応えがよくない。ロードゴラッソはさらにうしろから追いかけた。

 しかしマイネルバサラを置き去りにして単独先頭に立ったケイティブレイブの御神本騎手の手応えは楽なまま。そこで後続勢は万事休す。ケイティブレイブがアナザートゥルースに3馬身差をつけての完勝となった。

 勝ちタイムの2分5秒4は、同じ重馬場で行われたJBCクラシックの勝ちタイムよりコンマ7秒速いもの。しかもJBCでは古馬が定量57kgだったのに対し、今回のケイティブレイブは別定58kgを背負っていた。確かに序盤から楽な展開に持ち込んだこともあったが、復調途上という状況ながら格の違いを十二分に見せつける結果となった。さらに、図らずも御神本騎手に乗替ったことで、慣れた騎手でないと難しいことが多い浦和コースで、なお盤石の競馬になったのではないか。

 2着アナザートゥルース、3着ロードゴラッソ、4着デルマルーヴルは、3/4馬身、クビという接戦。この3頭の走破タイムが、JBCクラシックの勝ちタイムと±0秒1差。それぞれ今後につながる可能性は見せた。

 ケイティブレイブの次走は東京大賞典とのこと。浦和でのJBCクラシックは小回りコースを嫌って有力馬の何頭かが回避したが、チャンピオンズCを経ての東京大賞典では、この路線のオールスターキャストが揃うことになりそうだ。

最終更新:11/29(金) 18:00
netkeiba.com

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