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「ただ単に知ってほしい。ひと事じゃない」“孤独死の現場”をミニチュアで再現する遺品整理人

2019/11/29(金) 15:19配信

MBSニュース

孤独死の現場をミニチュアで再現する女性がいる。女性の本職は「遺品整理人」。なぜ、ミニチュア作品を作り続けるのか、伝えたい思いなどを取材した。

遺品整理人が作る“現場のミニチュア”

ごみで埋め尽くされた部屋、40代の女性がひっそりと亡くなっていた現場から発想を得た。人が生きていた証しがそのまま残されている。

きちんと整えられた部屋。机に置かれているのは「遺書」。部屋の壁には、テープで書かれた「ゴメン」という文字。奥行32cmの箱の中に作られたミニチュアの部屋。さまざまな事情で家族と連絡を取っていない人や、自ら命を絶った人など、たった一人で旅立った人たちが残したものを再現している。

ミニチュアの制作者は小島美羽さん(27)。小島さんの本職は『遺品整理人』。遺族などに代わって、亡くなった人の部屋を片付ける仕事だ。

「実際の現場の特徴をいくつかピックアップして、遺品整理だったら遺品整理の方のよくあるものとかを一つにしたものがこのミニチュアたちになっています。」(遺品整理クリーンサービス 小島美羽さん)

現場で思うこと「故人にも遺族の方にも安心して、これから進んでほしい」

取材の日、小島さんが向かったのは、東京都内にある高齢男性が暮らしていた部屋。先日、高齢男性は病院で亡くなった。かつては家族と暮らし、亡くなったときは一人暮らしだったという。たくさんの布団、五月人形。子どもが巣立っても昔のものを大事に取ってある人が多い。

「部屋を片付けていると、その人の大切だったものとか、使っていたものとか、どういう生活をしていたとか、色々見えてくるんですけど。そういうのを感じながら、どういう人だったのか想像しながらやったりとかはする。“弔う”じゃないですけど、最後にその人に関わっているのが私たちなので、その人の“生き様”を思いながら、感じながら作業はしていますね。」(小島美羽さん)

次に向かったのは孤独死の現場。住人の男性は人知れず亡くなり、しばらく誰にも気づかれなかった。こうした現場では、はじめに部屋を消毒する。

「作業するのに消毒しておかないと、感染症とか。まだ死因が分かっていないんですよ。どういう理由で亡くなったか、病気の場合は、ちょっと怖いところはありますよね。」(小島美羽さん)

手袋に長靴、防毒マスク。過酷な現場だが、小島さんは、淡々と作業する。

「早くなんとかしてあげたい、故人様にも遺族の方にも安心して、これから進んでほしい、天国にいってほしい、という気持ちで。」(小島美羽さん)

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最終更新:2019/11/29(金) 15:23
MBSニュース

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