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脳梗塞再発予防、保険診療で開始 岡山大病院が心臓の穴をふさぐ治療で

11/29(金) 23:40配信

山陽新聞デジタル

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は12月2日から、心臓の壁に開いた微小な穴(卵円孔=らんえんこう)を特殊な医療器具でふさいで脳梗塞の再発を抑える治療を保険診療で始める。脳梗塞のうち、穴から入り込んだ血栓が脳の血管に詰まることで起こるケースは若い人に多く、全体の5~10%を占めるとされ、これらの患者の治療法として期待される。中四国地方の医療機関では初。

 卵円孔は左右の心房の間の壁にあり、胎児期に胎盤から取り込んだ血液を全身に送るための穴。多くは生後自然に閉じるが、そのまま残るケースもある。

 治療の対象となるのは、卵円孔があり、過去に脳梗塞か一時的に脳の血液循環に障害が起こる「一過性脳虚血発作」を発症した原則60歳未満の患者。脚の付け根から心臓までカテーテルを入れ、先端に取り付けた二つの金属製の閉鎖栓で卵円孔を両側から挟んでふさぐ。3泊4日程度の入院が必要。自由診療の場合は約130万円の費用が全額自己負担だが、保険診療で患者の自己負担額に上限を設ける「高額療養費制度」を利用すると8万~10万円ほどに抑えられるという。

 一般的に、脳梗塞を発症した場合、再発予防には血栓ができるのを防ぐ薬を飲み続けるしかなかったが、この治療を組み合わせることで再発リスクを大きく減らせるメリットがある。

 同病院は2010年6月から全国の医療機関で唯一、自由診療でこの治療に取り組み、これまでに32件の実績を重ねている。治療を担当する循環器内科の赤木禎治准教授は「患者の状態によっては血栓予防薬を飲み続けなくて済み、社会的な活動の幅も広がる。若い人にとってメリットは大きい」と話している。

最終更新:11/29(金) 23:40
山陽新聞デジタル

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