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【医師に聞く】ドライアイに市販の目薬はダメって本当!?

11/30(土) 8:00配信

Medical DOC

パソコンやスマホのディスプレイを長時間見ていると、「目が乾いた」「文字がかすんでみえる」「ちょっとした光がまぶしい」と感じること、ありますよね。それは立派なドライアイです。症状を改善するため、ドラッグストアで目薬を買って使用する人が多いと思いますが、ちょっと待って。市販の目薬はかえって症状を悪化させることがあるようです。それをたしかめるべく、たんぽぽ眼科院長の池上正人先生を訪ねました。さらに、眼科に行く時間がない、というときのために、簡単にできるドライアイ改善法についても伺いました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】
池上正人先生(たんぽぽ眼科 院長)
秋田大学医学部を卒業後、東京女子医科大学付属第2病院眼科に入局。その後、秋田大学医学部付属病院眼科学教室、平鹿総合病院眼科医長を経て、世界トップクラスのレーシック手術数を誇る品川近視クリニックに勤務。2014年にたんぽぽ眼科院長に就任し、現在に至る。日本眼科学会専門医。日本眼科医会、日本眼循環学会、日本白内障屈折矯正手術学会、ドライアイ研究会、江戸川区医師会の各会所属。

市販薬は余分な成分が入っていないものを

編集部:
ドライアイに市販の目薬はダメって本当ですか?

池上先生:
市販の目薬には、本来の目的と違う成分が入っているものがあるため、安易に市販薬を使用することはお勧めできません。たとえば防腐剤の塩化ベンザルコニウムは、目薬を日持ちさせるために使われていますが、消毒薬にも使われている成分です。これが入った目薬を使用すると、ドライアイの症状が悪化してしまうことがあります。

編集部:
効果がないというより、悪化させてしまうのですね!

池上先生:
そうですね。また、目をスーッとさせる成分は一瞬気持ちよいだけで、薬効成分はありません。目の充血を改善する血管収縮剤が入った目薬は、現在は使用しない傾向にありますので使用は控えたほうがよいでしょう。

編集部:
充血を改善する目薬はなぜダメなのですか?

池上先生:
「充血に」と書いてある市販の目薬には、血管収縮剤(※)が使用されている場合があります。血管収縮剤には、充血して赤くなった白目の部分の血管の周囲を取り巻いている筋肉を引き締めることで、瞬時に白くする作用があります。ただ、3~4時間して血管の筋肉がゆるむと、また元に戻ります。そこでまた目薬を差す。それの繰り返しで根本的な治療にはなりません。

※血管収縮剤(塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン)

編集部:
充血を抑える効果も一時的なんですね。

池上先生:
それどころか、収縮を繰り返すうちに血管の周りの筋肉が太くなり、白目の部分が常にピンク色っぽくなってしまいます。ですから私は、血管収縮剤入りの目薬を使っている患者さんには、理由を説明して使用をストップしてもらっています。見た目を白くする即効性があるので、継続使用する傾向があり、注意が必要です。

編集部:
市販薬で余分な成分が入っていない目薬はないのですか?

池上先生:
市販薬でも防腐剤が使われていない商品もあります。ただし、使い始めたら10日ほどで使い切る必要があります。

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最終更新:11/30(土) 8:00
Medical DOC

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