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パ・リーグMVPの森友哉(埼玉西武)と同期の捕手・久米 健夫の3年間「神様ってよく見てるなぁ」

2019/11/30(土) 18:01配信

高校野球ドットコム

 西武ライオンズの優勝に大きく貢献し、パ・リーグMVPに輝いたプロ6年目の森友哉。来季は選手会長に就任し、今後も注目の森選手は高校時代どんな選手だったのか。

【写真】ドラフト指名時、森友哉へ花束を渡す久米 健夫

 現在、東京ガスに所属する久米 健夫選手に選抜以降を語ってもらった。

聖地で巡ってきた大きなチャンス

――2013年の選抜大会。3回戦の県立岐阜商との試合。前日に森選手が練習中に打球を足に受け、負傷したことで、スタメンマスクの機会が訪れました。

久米 前の日の夜に西谷監督の部屋に呼ばれて、「明日はおまえでいく」と伝えられました。森のケガはチームにとっては痛い出来事でしたが、自分にとってはやはり大きなチャンス。甲子園で実際にプレーしたことはなかったのでやはり緊張はしましたし、「自分が出ることで負けてしまったらどうしよう」という気持ちもありましたが、それ以上に甲子園でマスクをかぶれる嬉しさの方が勝ってましたね。

――スタメン出場するにあたり、森選手からはどんな言葉をかけられたのですか?

久米 「自分のやれることだけ考えたらいい。甲子園はいい場所やからとことん楽しんで、思い切ってやれ!」と言われましたね。

――実際、試合が始まって、どうでしたか?

久米 あの日はスタンドも超満員だったこともあって、初回はすごく緊張してしまって…。どうなることかと思いましたけど、次第に落ち着いてきて。途中からは「よし、もう大丈夫だ! いける!」と思いました。

――会心のタイムリー二塁打をレフト線に打ち返しましたよね? あの試合、三塁側のスタンドから見ていたのですが、二塁ベース上での嬉しそうな笑顔が印象に残ってます。

久米 あの試合は残念ながら負けてしまったんですけど、個人的にはあの試合でものすごく成長できたと思っています。

「神様ってよく見ているなぁ」

――久米選手は集中力を生むためにどういったことを心がけていましたか?

久米 高校時代、西谷監督からは「野球以外のことが安定してこないと、野球も安定しない。野球を大事にするということは野球以外のことも大事にすること。野球だけやっててもあかん」と常々言われてきたんです。
 やはり野球以外にやり残したことがあったり、心配事があったりすると、肝心の野球に集中できない。野球以外の不安要素を全部消すことが、本当の意味で集中できる環境だと思うので、生活面、勉強面、授業態度といったことをすべてをおろそかにしないという意識で、高校時代はチームメート全員で取り組んでいました。

――大舞台で結果を出せる勝負強い選手になるためには、なにが大切だと思われますか?

久米 いろんな選手と一緒にプレーしてきて思うのは、大舞台で結果を出す選手は常日頃から目一杯努力しているということ。いっさい妥協しないし、人が見てようが見てまいが手を抜かない。逆にいくらいいものを持っていても、取り組み方に波のある選手はここぞという大事な試合で本来の力を発揮できず、思うような結果も残らないことが多いなと感じます。「神様ってよく見てるなぁ」と思わされることがよくあります。

――上達のスピードをあげるために大切なことはなんだと感じますか?

久米 やはり与えられた練習をただ漠然とこなしていても、周りと同じスピードでしか上達できないです。それじゃ差がつかないし、チーム内での競争にも勝てない。やはり上達のスピードがはやい人は練習メニューに対しても、常にいろんなことを突き詰めて考えてます。練習の意図はなんなのか? もっと自分に合ういいやり方はないか? といったことを常に考え、悩んだり、もがいたりしながら、人の見ていないところで通常の何倍もの量をこなしている。そういう人が試合に出てる機会が多いなと感じます。

 野村克也氏以来のキャッチャーで首位打者を獲得した森選手。その森選手と切磋琢磨し続けた久米選手。こうした関係が森の成長に繋がっていたのかもしれない

最終更新:2019/11/30(土) 18:03
高校野球ドットコム

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