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“あな番”怪演の山田真歩、『シャーロック』では冴え渡るツッコミ「気が抜けない」

2019/12/1(日) 6:01配信

マイナビニュース

名探偵・シャーロックと医師・ワトソンの名コンビによる古典ミステリーの傑作を、現在の東京を舞台に映像化したフジテレビ系月9ドラマ『シャーロック』(毎週月曜21:00~)。この中で、お調子者の上司・江藤警部(佐々木蔵之介)に毎回鋭いツッコミを入れる刑事・小暮クミコを演じているのが、女優の山田真歩だ。

【写真】司会に初挑戦したディーン・フジオカ

ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ)での怪演も記憶に新しいが、同じミステリー作品のジャンルである今作に、どのように臨んでいるのか――。

■クミコの人物像は「男勝りの女」

――ここまでの撮影を振り返って、いかがでしょうか。

「これが月9か!」という感じで、スタッフもキャストもみんな気合が入ってて、毎日が刺激的です。現場では良いアイデアがすぐに出てきて、それをどんどん発展していって、面白いです。

――完成した映像を見て、いかがですか?

まず、映像が美しいですね。現場で演出されたことがこういうふうに映像で生きるんだって思いました。それから、すべてのシーンに演出が行き届いていると思いました。例えば、西谷(弘)監督が、「セリフっていうのはただ言えばいいんじゃないんだよ」って4歳の女の子にも演出をつけていて、どんな役にも分け隔てなく、細かいところにも目を光らせて見てくれるので、すごくやりがいがあります。

――ご自身は西谷監督からどんなアドバイスを受けたのですか?

衣装合わせのときに、クミコという女性刑事の人物像を話し合って、例えば「女性議員」のような、今まで男しかいなかった社会で戦う男勝りの女でやってほしいと言われました。

――男性ばかりに囲まれての現場ですよね。

みなさん、体格もいいし男前だし。だいたい見上げてることが多いんです。私だけ1人小学生が混ざってるみたいな感じですが(笑)。でも、第1話のときに、クミコが先頭でいかつい刑事たちを10人くらい引き連れて事件現場にズカズカ入って行くっていうシーンがあって。その時はすごく緊張しました。「ああ、クミコっていうのはこういう女性なんだな」ってあらためて思いました。

■実は一番人を見ている江藤礼二(佐々木蔵之介)

――それにしても、お調子者の上司(佐々木蔵之介演じる江藤礼二)を持つと、大変ですよね(笑)

私は、江藤さんは一番人をうまく動かせる人だなと思います。「結局、獅子雄を利用して、係長って残酷ですよね」とポロッと言うシーンもありましたが、飄々(ひょうひょう)とやっているように見せて、実は一番人を見ているんじゃないかなと思いました。

――そんな江藤を演じる佐々木さんの印象はいかがですか?

一緒にいたら大丈夫という安心感と、どんな芝居をなさるのか分からないという緊張感があります。だから、隣で蔵之介さんがどう演じてくるかを感じながら、受け取ったものをこぼさないようにと意識しています。長年一緒にやってるバディの空気感を蔵之介さんがたくさん出してくださるんです。だんだん回を重ねるごとに受け取れるようになってきたんですけど、最初はどこから何が出てくるのか分からないという感じがありました。

――でも、江藤へのツッコミは冴え渡ってますよね。

ツッコミって難しいですね。私は普段、どちらかというとツッコまれるほうなので。ツッコミって相手をちゃんと見て「それはこうじゃない」って言う人なので常識がないといけないし、ツッコミ方によってその場の空気が面白くなるか面白くなくなっちゃうかが決まっちゃうので、気が抜けないです。いまだに勉強中ですね。

■知識の深さがシャーロックそのまま

――主演のディーン・フジオカさんの印象はいかがでしょうか?

今回ご一緒するのは初めてだったんですけど、すごく知的な方だと思いました。いろんなことに興味と探究心もあって。インドネシア産のコーヒーの差し入れもすごいこだわってるんですよ。「現地の人は粉にそのままお湯を入れて飲むんだよ」と教えてくれたり、知識がいちいち深い感じがシャーロックそのままだなと思いました。

――相棒・ワトソンにあたる岩田剛典さんはいがでしょうか?

それこそツッコミが上手な方だと思いました。番宣の特番で、私の発言にいちいち的確に面白くツッコんでくれて(笑)。「なんでそんなにツッコミが上手なんですか?」って聞いたら、「ライブとかでトークをする機会があって、上手になったのかもしれないです」って言ってましたが、素晴らしい才能だなと思いました。

――ゲストも毎回豪華ですよね。

はい。女性が犯人のことが多いんですけど、皆さんそれぞれに怖いですよね。クミコは最後に取調室で立ち会うことが多いので、本性を剥き出しにする悪女の姿を見られるのが毎回面白いです。人が開き直る瞬間を演じるのは、皆さん楽しそうですね。

――『シャーロック・ホームズ』の原作の印象はいかがですか?

小学生のときに全巻を読んだ記憶があるんですけど、すごく知的で大人の世界という感じがしましたね。当時はファンタジーで未知の世界でしたけど、今読んだらまた違う印象なんだと思います。

■『あな番』との違いは…

――そんな『シャーロック』の世界の見どころはなんでしょうか?

犯罪という事実は1つだけど、それを犯す理由は1つじゃないというのが面白いのかなと。黒澤明監督の『羅生門』でも、みんな言うことが違うじゃないですか。見る角度によってたくさんの解釈があるということが描かれているので、そこがミステリーとしての見どころだと思います。

――ミステリーといえば、山田さんは話題作となった『あなたの番です』(19年4~9月)にも出演されていましたが、『シャーロック』との違いはどのように感じますか?

『あなたの番です』は、Twitterなどの反響がすごくて、見ている人の反応も含め、流動的に変化しながら作られていったような気がするんです。だから、自分の役割も、犯人かもしれないと思ったらやっぱり違ったってなったり、びっくりするくらい変わっていって、ちょっとカオスに近いような感じでしたね。

『シャーロック』は真実を追求するという面では『あなたの番です』と同じなんですけど、もう少しそれぞれの役割やルールがちゃんと決められているという感じがします。サッカーのゲームみたいに。クミコはクミコのポジションがあり、扱う事件は変わりますが、やることは変わらずに一貫しているので、そこが大きく違うところだと思います。

最終更新:2019/12/1(日) 6:01
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