ここから本文です

血糖に無関係と思いがちだが…「アミノ酸」で糖尿病になる

12/1(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【医者も知らない医学の新常識】(200)

 アミノ酸というのはタンパク質の材料です。その中でも必須アミノ酸と呼ばれるものは、体で作ることができないので、食事などから補充する必要があります。「アミノ酸を取って運動をすると、運動の効率が上がって、筋肉も増えて疲れにくくなる」という話があり、サプリメントとして使う人も多いようです。

 必須アミノ酸の中でも分岐鎖アミノ酸と呼ばれる3種類のアミノ酸は、そうした筋肉増強作用の強いアミノ酸として知られています。

 それでは、アミノ酸を多く取ることで血糖にはどのような影響があるのでしょうか?

 アミノ酸は糖ではありませんから、血糖値には影響しないように普通は考えます。筋肉の活動が活発になることは、糖の代謝にも良い影響を与えそうです。こうしたことから、アミノ酸が多くあった方が、糖尿病にもなりにくいのではないか、と考えられます。

 ところが、2009年の生物学の専門誌に、びっくりするような研究結果が発表されました。「肥満の人では血液中の必須アミノ酸の濃度が高く、分岐鎖アミノ酸を多く与えられたネズミは、血糖値が上昇して糖尿病になってしまった」というのです。

 その後の多くの研究でも、必須アミノ酸の血液濃度が高いと、それだけ血糖が高くなり、高血圧や動脈硬化の病気も増える、という結果は変わりがありません。

 アミノ酸の取り過ぎにも、注意が必要であるのかも知れません。

(石原藤樹/「北品川藤クリニック」院長)

最終更新:12/1(日) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事