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人生100年時代をどう生きる?管理栄養士が考える「健康寿命を延ばす食事」

12/1(日) 20:00配信

日本食糧新聞

人生100年時代がやってくる。あなたはその時代に向けての準備をしているか?と聞かれ、「もちろん!」と答える人はどれぐらいだろうか。昨年からさまざまな場所で取り上げられている「人生100年時代」という言葉。定年を60歳とした場合、100歳までの期間は40年。その時間を幸せに過ごせるかどうかは、働き盛り世代の今の生き方に寄与するところが大きいと考えられる。働き方や人生設計を変えることも大事と言われているが、根本にあるのは100歳まで自分で考え、動くことができる状態、いわゆる健康な身体でいるということだ。
管理栄養士の目線から100年時代を豊かに過ごすための生活習慣や取組みを取り上げ、100年時代を見据えたサービスや健康セミナーを行っている宿泊施設や飲食店を紹介したいと思う。

平均寿命は延びているが、介護が必要な期間は9年以上

今年も日本の平均寿命が更新された。2018年の平均寿命は男性が81.25歳、プラス0.16歳で7年連続更新され、女性は87.32歳、プラス0.05歳で6年連続の更新である。そして、今年9月16日、敬老の日に厚生労働省が発表した100歳以上の数は、7万1274人である。この数字だけ見ても、100年時代の到来を実感できるだろう。

ただし重要なことは、全員が平均寿命まで元気に動いて楽しく人生を送れているのかである。キーワードは健康寿命。日常生活が制限されることなく、自立して生活できる年齢だ。

2016年の健康寿命は男性72.14歳、女性74.79歳であり、平均寿命と健康寿命の差は男性は約9歳、女性は約12.5歳となり、この期間は家族や医療機関のサポートが必要になる。この差を埋めること、すなわち健康寿命を延ばすことが、100年時代を幸せに生きることにもつながるとも言えよう。

健康寿命が終わる原因、いわゆる介護が必要となる原因は大きく3つある。平成28年国民生活基礎調査によると、関節障害、骨折・転倒、高齢による衰弱の運動器の機能低下に関連するものが約36%であり、次に脳血管疾患、心疾患、がん、糖尿病など生活習慣病関連が約26%、そして認知症が約18%と続く。

この3つの原因に対して早めに予防しておくことが健康寿命を延ばすうえで、最も重要なポイントになるのである。

働き盛りの40代からが生活習慣病の予備軍が大きく増えだす。筆者も栄養指導を行っているが、その年齢になって生活習慣を変えるのはなかなか難しい。脳卒中で倒れて介護が必要になったある50代男性は「ある日突然、人生が変わった」と、暴飲暴食をしていた生活を後悔していた。

筆者はいつも予備軍の人にこう伝える、「長生きしてピンピンコロリと死ぬのが理想だが、実際には少ない。100歳まで生きなければならない時代を最後まで幸せに過ごすかどうかは、健康に対する意識を今から少し変えるだけ。その意識を持つだけで、腹八分、禁煙、ウォーキングなど今まで興味がなかったものに、目を向けることができる」と。

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最終更新:12/6(金) 10:45
日本食糧新聞

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