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“八つ当たり”から白旗、愚痴ときて… 2年ぶり賞金女王の鈴木愛がとったキャディーへの行動とは

12/1(日) 20:33配信

中日スポーツ

◇1日 女子ゴルフ・LPGAツアー選手権リコー杯最終日(宮崎市・宮崎CC)

 首位と2打差の3位から逆転で優勝&賞金女王を狙った渋野日向子(21)=RSK山陽放送=は3バーディー、1ボギーの70で通算7アンダーとしたが、優勝したペ・ソンウ(韓国)と4打差の2位。史上最年少での賞金女王戴冠はならなかった。それでも、年間最優秀選手賞を決めるメルセデスランキングで1位になった。賞金女王は、68で追い上げ5位でフィニッシュした鈴木愛(25)=セールスフォース=が2年ぶり2度目の栄誉に輝いた。

【写真】渋野と鈴木愛がぴったりシンクロ

 スコアを伸ばし、順位を上げ、逆転で賞金女王を目指す渋野のハードルを上げた。2度目の賞金女王が決まると鈴木は安堵(あんど)の表情を浮かべ、控えめに喜んだ。

 今年の女王戴冠には心の成長を感じている。右手首の故障で9月末から約1カ月間、試合から離れた。復帰戦を終えた10月末の時点で、賞金トップの申ジエとは3800万円余りの差があった。「誰も賞金女王になると想像していなかった。自分自身も」

 欠場中に学んだのは、体を休ませることの大切さだった。向上心の塊のような25歳が自負するのは人一倍の練習量。不安から練習を続け、結果が出ないと「どうしてあれだけ練習しているのに」と首をかしげた。それが今では「体のことを考えるいい時間だった。ゴルフを楽しめるようになり、これまでの練習のおかげですぐに力を発揮できた」とプラスに考えられるようになった。

 復帰2戦目からツアー最多タイの3週連続優勝で、賞金女王争いのトップに立った。追われる立場の今大会は重圧から、思うようにいかないとキャディーに当たってしまった。2日目は「違う人に優勝してもらうしか」と白旗をあげて愚痴をこぼし、心が折れそうになっていた。迎えたこの日の最終日は他の選手を気にせず、自身のプレーに集中した。「キャディーにはありがとうが言いたくて、ハグをしました」

 来年は国内を拠点に、海外メジャーの全戦に参戦予定。東京五輪出場を目指す日本の女王が、世界にもその力を見せる。

最終更新:12/1(日) 21:09
中日スポーツ

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