ここから本文です

シトロエン誕生から1世紀 英国編集部の記憶に残るシトロエン 12選 後編

2019/12/1(日) 16:50配信

AUTOCAR JAPAN

シトロエンBX 4TC

text:Jon Pressnell(ジョン・プレスネル)
photo:Citroen Communication(シトロエン・コミュニケーション)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
■リジー・ポープ

【写真】歴代のシトロエン (26枚)

公道の走行可能なグループBカーで、人気が今ひとつなモデルは? 

ホモロゲーション獲得のために製造された200台のうち半分以上が売れ残り、WRCでのキャリアは短く、目立った成功もなかったシトロエンBX 4TC。しかしその希少性と個性から、最近は注目が高まっている。

縦置きされたターボエンジンを長いフロントノーズに搭載。フロントヘビーな前後重量配分は、競争力のなさを裏付けている。

だが今はそんなことは誰も気にしない。フロントグリルに仕込まれた4灯のフォグランプが、むしろ美しさを高めているだけだ。

シトロエンAX GT

■ジャック・フィリップス

間違いなく魅力的なのに、シトロエンAX GTは、1980年代から1990年代にかけてフランスで誕生したホットハッチの中でも、最も人気の薄いモデルだといえる。

車重はわずか722kgで、86psのエンジンでも充分に引っ張れた。プジョー205ラリーより、若者1人分以上軽量だ。この車重のおかげで、費用がかかるクラッシュから逃れることができたが、殆どのクルマはすでに残っていない。

10psが上乗せとなるスポーツは更に少ない。それでもAX GTはまだ手の届く範囲にあるから、欲しいクルマリストの候補に上げておこう。普通のホットハッチではないけれど、注目に値するモデルだ。

シトロエン2CV

■マーティン・ポート

わたしを知る人物なら、お気に入りのシトロエンが2CVだと聞いて、驚くかもしれない。1948年に発売され、車輪の上に載せられたブリキ缶のようなボディ。主に農夫がターゲットだったようなクルマ。どちらかといえば、英国車も似たようなものだったが。

多感なティーンネイジャーだった時に聞いた、独創的なほどシンプルな2CVを数分でばらしたという友人家族の話は、とても心に響いた。初めてのクラシックカーを選ぶ際、シトロエン2CVかモーリス・マイナーの2択にするきっかけともなった。

結果として選んだのはモーリス・マイナー。だが今でも、初期のプレスラインの入ったボンネットを持つ、9psエンジンの2CVは欲しいと思っている。緊縮経済に見事に合致し、必要とされる場所で高い支持を得た。

細いホイールに、独立サスペンションが組み合わされ、どんな地形でも走ることを許した。耕された畑を、バスケットに卵を積んでも割らずに走れた話は有名だ。

1/3ページ

最終更新:2019/12/1(日) 16:50
AUTOCAR JAPAN

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事