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北朝鮮「年内にも日本列島上空越えミサイル発射」可能性に備えるべき、これだけの根拠

2019/12/2(月) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

「安倍は本当の弾道ミサイルがどういうものかを、遠からずそれも非常に近いところで見ることになるかもしれない」

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北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は11月30日、同国外務省日本担当副局長の談話としてこのように報じた。字句どおりに受け止めれば、北朝鮮は近い将来、日本の近くに弾道ミサイルを撃ち込むと予告しているようにも思える。

北朝鮮は11月28日に超大型ロケット砲の発射を行ったが、それに対して日本政府は「国連安保理決議違反の弾道ミサイル発射」と断定し、北朝鮮を非難した。

安保理は弾道ミサイル発射を禁止

北朝鮮が発射したのは、ロケット砲としては世界最大級となる口径約600ミリの多連装ロケット砲(4連装・射程380キロ)。従来、北朝鮮が開発・配備してきた240ミリ(22連装・射程60~70キロ)、300ミリ(8連装・射程200キロ)といった多連装ロケット砲を大型化・長射程化した新型兵器だ。

これは単なる大型のロケット砲ではない。先端近くに操舵翼が装着されており、初歩的な衛星誘導が可能になっているものとみられる。ただし、この機能は今回の600ミリロケット砲で初めて導入されたわけではなく、従来のものにも組み込まれていたもので、新しい話ではない。

それでも、ロケット砲をそのまま大型化したコンセプトの兵器でありながら、弾道軌道で初歩的(通常の弾道ミサイル比べればきわめて限定的)な誘導が可能であり、しかもサイズや射程は短距離弾道ミサイルに匹敵するものだから、ロケット砲と弾道ミサイルの中間的な兵器とみることもできる。日本政府が「弾道ミサイル」と断定しても、あながち的外れではない。

とはいえ、これを弾道ミサイルとみるか、ロケット砲とみるかでは、政治的な意味がまったく異なる。冒頭で書いたように、国連安保理は北朝鮮に弾道ミサイルの発射を禁じているからだ。

北朝鮮の言い分は、今回発射したのは弾道ミサイルではなく、国連安保理決議違反はしていないのに、日本政府だけが「言いがかりをつけている」というわけだ。

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最終更新:2019/12/2(月) 17:01
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