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プロポーズ演出代行します 脱サラ男性が起業「よりドラマチックに」

2019/12/2(月) 11:12配信

47NEWS

 札幌市の元商社マン山中淳一さん(35)が、北海道を旅行するカップル向けにプロポーズをプロデュースする仕事を手掛けている。「一生に一度の瞬間をよりドラマチックに仕上げたい」とインスタ映え間違いなしの絶景を舞台にしたり、劇的な仕掛けを用意したり。これまで約10組の演出を手掛けたというが、あまり耳慣れない〝プロポーズプロデューサー〟という職業。どうして始めようと思ったのだろう。(共同通信=小川まどか)

 山中さんは網走市出身で大学進学を機に上京後、商社に就職。転勤先の札幌市で妻と出会った。元々サプライズ好きで、自身のプロポーズはブライダル業界で働く知人に依頼して凝りに凝った。悩みながら婚約指輪を購入する場面から映像に記録し、さっぽろテレビ塔から見下ろした雪上に「結婚しよう」の文字をライトアップした。

 完成した映像を結婚式で披露すると女性たちに好評で、次第に友人から依頼され「本人よりわくわくしながら」プロポーズの段取りを手伝うようになったという。

 潜在的なニーズを感じ、2016年に一念発起して退社。準備期間を経て昨年1月にプロデューサーとしての仕事をスタートした。

 依頼者とはメールや電話でのやりとりが中心で、なれ初めの取材から始まる。「雪の中で伝えたい」「白馬に乗って現れたい」など希望のイメージを聞き取り、場所の選定やクルーの手配、撮影許可といった準備を代行する。価格は5万8千円からで、これまで道内外11組のプロポーズを演出した。しっかりとしたプロポーズをしないまま結婚した夫婦向けに「セカンドプロポーズ」のプランの他、記念撮影のみの「絶景フォトウエディング」も用意している。

 プロデュースの際、男性の理想だけが先走った派手すぎる演出はしない。たとえば、路上で不特定多数の人が突然ダンスや演奏などパフォーマンスを行う「フラッシュモブ」は「恥ずかしいと感じる人も多く日本では逆効果」という。

 目指すのは「誰かについ言いたくなるようなプロポーズ」。実際、山中さんに依頼し、由仁町の庭園でプロポーズした愛知県豊橋市の小学校教諭渡辺裕之さん(32)は「彼女がすごく喜んでくれた」と満足げだった。

 山中さんは「数分で終わってしまうからこそ、記録に残すことに意味がある。きちんとしたプロポーズを文化として根付かせたい」と話し、今後は北海道を訪れる外国人観光客向けにも事業を広げたいという。

最終更新:2019/12/2(月) 11:15
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