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生野銀山や神子畑鋳鉄橋、史跡をVR化 立ち入り制限区域も

12/2(月) 9:00配信

神戸新聞NEXT

 VR(仮想現実)サービスを提供するベンチャー企業「ハコスコ」(東京都)と、広告映像制作を手掛けるプロダクション「太陽企画」(同)、兵庫県朝来市などでつくるグループが、生野銀山(同市生野町小野)や神子畑鋳鉄橋(同市佐嚢)などの史跡のVR化に取り組んでいる。文化庁の文化財多言語解説整備事業の一環。スマートフォンで視聴すると、疑似的に現地を観光している感覚を楽しめるようになるといい、ハコスコのホームページなどで本年度中の公開を目指している。(竜門和諒)

【写真】生野銀山の坑道内をスタッフが撮影

 ハコスコと太陽企画などは昨年、世界文化遺産に登録された長崎市の大浦天主堂などの教会群のVR化で協力。「見学家」の肩書で産業遺産の魅力を伝える小島健一さんを通じ、生野銀山と旧生野鉱山本部(三菱マテリアル生野事業所)、旧吉川邸、神子畑鋳鉄橋の撮影が決まった。

 このほど4カ所で行った撮影では、360度を一度に撮影できるカメラやドローンなどを駆使し、地上や上空などあらゆる角度からの素材を集めた。撮影した画像を組み合わせ、「鳥になったような感覚」で上下左右どの角度からでも史跡を見られるハコスコのコンテンツ「360度バーチャルツアー」に仕上げるという。

 今回は一般の立ち入りが制限されている区域でも撮影を実施。歴史的な建造物は民間企業が所有している例もあり、普段は見られないエリアの様子も楽しむことができるようになる。

 朝来市での撮影をコーディネートしたNPO法人ジェイヘリテージ(神戸市)代表の前畑洋平さん(41)は「この災害大国で、100年200年先に史跡が無事かどうか分からない。VRとして残すことに意味がある。想像力をかきたて、現地に行きたくなるVRを作りたい」と意気込んでいる。

最終更新:12/2(月) 9:08
神戸新聞NEXT

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