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妻子3人殺害で元警官に死刑求刑 判決は13日 福岡地裁公判

12/2(月) 12:06配信

毎日新聞

 福岡県小郡市の自宅で妻子3人を殺害したとして、殺人罪に問われた元福岡県警巡査部長、中田充(みつる)被告(41)=懲戒免職=の裁判員裁判の論告求刑公判が2日、福岡地裁(柴田寿宏(としひろ)裁判長)であり、検察側は死刑を求刑した。無罪を主張する被告が犯人と示す直接証拠はなく、裁判員らは難しい判断を迫られる。判決は13日。

 起訴状によると、中田被告は2017年6月5日深夜から6日未明、自宅で妻由紀子さん(当時38歳)の首を何らかの方法で圧迫、長男で小学4年の涼介さん(同9歳)と長女で小学1年の実優(みゆ)さん(同6歳)の首をひも状のもので絞め、それぞれ殺害したとされる。

 中田被告が犯人という直接証拠がない中、検察側はこれまでの公判で▽3人は被告が出勤前の自宅にいる時間帯に殺害され、第三者侵入の痕跡がない▽犯行時刻とされる6日未明に被告のスマートフォンのアプリが作動している(被告が起きて活動していた可能性を示す)▽被告の左腕に真新しい傷があり、妻の爪の間からは被告のDNA型と一致する微物が検出された――など数々の間接証拠を示した。

 また、被告は妻と長年不仲で、警部補への昇任試験に合格しないことを責められており、事件直前にも5回目の不合格となるなど「動機となる事情」があったと説明。パチスロなどに興じて積極的に育児をせず、妻殺害後は子供2人が人生再スタートの障害になり得たとして「犯人であるのは明らかだ」と主張した。

 一方、中田被告は「事実無根で冤罪(えんざい)だ」と殺害を強く否定。出勤時には「3人とも寝ていた」と訴え、左腕の傷は事件の前夜に風呂から出た際に妻からたたかれた時に付いた可能性があり、スマホのアプリが作動していることも妻が操作した可能性があると反論した。

 被告は事件前日の夕方、自宅近くで子供2人の自転車に乗る練習にも付き合っており、被告人質問では「子供が一番大事で、子のために死ぬことはあっても手にかけることは絶対にない」と強調。「事件前日に戻ってこの事件が起きないようにできたら」と訴えた。弁護側はいずれの証拠も「被告を犯人と推認するものではない」とし、第三者が殺害した可能性を指摘するなど無罪を主張している。【宗岡敬介、一宮俊介】

最終更新:12/2(月) 14:45
毎日新聞

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