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ポグバ、ウッドワード、スールシャール…嗚呼ユナイテッド

2019/12/2(月) 9:59配信

J SPORTS

いろいろなところで励まされる。「少しは良くなってきたんじゃないですか」。「どこがっ!?」と食い気味に、なおかつ強めに返答する。「やっぱり我慢するしかないんですかね」と聞かれれば、相手の質問が終わらないうちに切り返す。「いつまで待ちゃいいのさっ!?」

マンチェスター・ユナイテッド、である。上向くことを拒否しているのか、期待を裏切ることを生業としているのか、クッソつまらない試合の連続だ。OBのギャリー・ネヴィルは、「選手の質が低い。あと5~6人はトップクラスが必要だ」というけれど、賛成なんかできるはずない。質が低くても、シェフィールドはとにかく闘っている。13節終了時点で6位。ユナイテッドより3つも上だ。バーンリーもピッチ全体でからだを張りまくり、ユナイテッドよりふたつ上。この事実を、ネヴィルはどう説明するのだろうか。

そうそう、ポール・ポグバはどこへ行った? 足首を痛めている? 欠場期間がずいぶんと長くなった。来年1月の移籍市場に支障をきたさないよう、プレーを拒んでいるとの情報も飛び込んできた。エージェントを務めるミーノ・ライオラの入れ知恵か、それともポグバ本人の判断か。いずれにせよ、モチベーションの低下は甚だしい。残しておいても意味はない。ポグバ、アウト。

今シーズンの不調は、もちろん彼ひとりのせいではない。なかんずくCEO兼副会長のエド・ウッドワードは、責任を痛感しなければならない。長年にわたって真の強化を怠ってきたからだ。昨シーズン限りでパリ・サンジェルマンに去ったアンデル・エレーラが「あまりにビジネス優先」と語ったように、ウッドワードはスポンサー獲得型のビジネスマンで、移籍市場ではズブの素人のままだ。

したがって、有能なディレクターを招聘し、強化を一任するべきだが、こちらの部門もウッドワードが責任を負っている。ライプツィヒのラルフ・ラングニック、リールのルイス・カンポスといった現職の敏腕ディレクターから、OBのピーター・シュマイケル、リオ・ファーディナンド、エドウィン・ファンデルサールまで、メディアは数多くの候補者をリストアップしているが、いずれも憶測の域を出ない。

いや、ウッドワードがディレクターを招聘しようとしているのかすら怪しくなってきた。彼が市場を取り仕切る限り、多くのサポーターが納得する補強は実現しない。

いま、首位リヴァプールとは20ポイント差だ。逆転なんかおこがましい。2位レスターには12ポイントも離されている。監督と選手の質でユナイテッドは下まわる。3位マンチェスター・シティとは11ポイント差だ。近年の実績を踏まえると、もはやローカルライバルではない。解任の危機は去ったといわれるオーレ・グンナー・スールシャール監督も、意味不明なゲームプランでヒンシュクを買っている。ユナイテッドは、どこに向かおうとしているのだろうか。

粕谷 秀樹

最終更新:2019/12/2(月) 9:59
J SPORTS

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