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知る人ぞ知る「第3の成田空港駅」京成東成田駅に行ってみた 賑わう第1・第2駅と別世界

12/2(月) 16:02配信

乗りものニュース

東成田駅に眠る「成田空港駅」のホーム

 成田空港には、鉄道ならJR東日本の特急「成田エクスプレス」や京成電鉄の「スカイライナー」で行き、空港直結の成田空港駅や空港第2ビル駅で下車する人が多いと思います。しかし実は、第3の駅があるのをご存じでしょうか。

【地図】東成田駅や空港ターミナルの位置

 まず向かったのは、空港第2ビル駅の隣にある京成成田駅です。6両編成の芝山千代田行きの列車に乗り込むと、乗客は1両あたり5人前後。発車後しばらくは空港方面と同じ線路を走りますが、やがて分岐し、その後は地下に入りました。京成成田駅を発車し、5分で東成田駅に到着です。列車は、さらに一駅先の終点、芝山千代田駅まで向かいますが、私(蜂谷あす美:旅の文筆家)はここで下車しました。7、8人ほどが一緒に降りていきました。

 東成田駅のホームは現在、1面2線(ホーム1面と線路2線)のシンプルな構造ですが、かつては2面4線の駅でした。といっても、“かつて”を知るために、書物文献を読み漁るとか、その名残を血眼になって探す必要はありません。なぜなら、降り立ったホームの向かいには、明かりの灯っていない真っ暗なホームが現れるからです。しかも目を凝らしてみれば、駅名標に「成田空港」と書かれているのが分かります。

 現在の成田空港駅は、成田空港第1ターミナル直結の駅として存在しています。ではここはというと、かつての「成田空港駅」なのです。場所は、第1ターミナルと第2ターミナルのほぼ中間に位置。空港へのアクセス向上を図り、1991(平成3)年に現在の成田空港駅が開業すると、それまでの成田空港駅は、東成田駅に改称されました。日中に東成田駅を発着する列車は、1時間あたり1~2本程度です。

少ないながらも利用者はいる

 さてこの駅、少ないながらも利用者がいます。千葉県統計年鑑によると、2018年度の乗客数は1日平均776人(うち定期券利用は462人)です。彼らの行方が気になりつつも、先に駅のなかを探索しました。

 前述のとおり、使われていないホームには、当時の駅名標に加えて広告などもそのまま残されていることが分かりました。海外へと向かう人たちでにぎわっていた光景が思い浮かびます。

 エスカレーターでコンコースに移動すると、大きな柵が立ちはだかりました。向かいのホームへ行けないようにするためと思われます。柵越しに「コーヒーショップエクレール」と書かれた店舗跡が見られます。おそらく売店だったと思しきもののひさしが柵を越えて、こちら側に突き出していました。続いてトイレを覗いてみます。女性用は個室が5つあるものの、うち3つは便器がなく、また洗面台も3つあったうち1つは撤去済みでした。

 自動改札を抜けると、右手に不思議な地下通路が現れます。案内によれば、「空港第2ビル駅への連絡口」。また「ターミナル連絡バス」案内看板も出ています。

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最終更新:12/3(火) 8:47
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