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新型ボルボS60 T6日本試乗 プラグイン・ハイブリッド・セダンの内装/走りの評価は?

2019/12/2(月) 21:25配信

AUTOCAR JAPAN

どんなクルマ?

text:Motohiro Yamazaki(山崎元裕)
photo:Masanobu Ikenohira(池之平昌信)

【写真】S60 T6ツインエンジンAWDインスクリプション (38枚)

まずは改めて、現在のボルボ車を体系化してみよう。

ボルボが「レンジ」と呼ぶボディ・タイプは、S=セダン、V=エステート、クロスカントリー=Vをベースとして車高を高めたクロスオーバー、XC=SUVの4タイプ。

そして車格を表す「シリーズ」は、上から90、60、40の各々が設定されているが、S40は2012年を最後に生産が中止され、またS90は2017年に現行モデルが500台の限定車として導入されるが、以後再度の販売は行われていない。

V、クロスカントリー、XCはすべてのシリーズが日本でも幅広いラインナップで用意されているのとは対照的に、日本で購入できるボルボ製のセダンは、今回紹介するS60に限られるというのが現状なのだ。

確かに現在の自動車マーケットを見ても、世界的なトレンドはSUVであり、クロスオーバーにあることは間違いのないところだ。実用的なラゲッジルームと高い機能性、そして自動車の電動化が進む中で、とりわけSUVは自動車のパッケージングとしては最も魅力的な存在といえるのかもしれない。

だがその一方で、家族が各々自動車を必要とするアメリカのような市場では、セダンが必要とされていることもまた事実。ボルボもまたそれを熟知しており、大きな市場の近くでそれを生産するのが最も効率的だというポリシーのもと、このS60をアメリカのサウスカロライナ州に設立したチャールストン工場で行うことを決定している。

またアメリカはディーゼル車の比率が極端に少ない市場であることから、この工場ではディーゼル車の生産も行われない。つまりS60にはガソリン車と、ツインエンジンと呼ばれるPHEVの両パワーユニットのみが組み合わされることになるわけだ。

ボディ・サイズ 全幅1850mm

今回試乗したS60は、そのPHEVのシステムを搭載した「T6ツインエンジンAWDインスクリプション」。

日本での新型S60の発表時には、さらに高性能な「T8ポールスター・エンジニアード」が限定車として導入されたのだが、その台数はわずか30台。それは一瞬で幻の限定車となってしまった。

つまりボルボのセダン、しかも高性能なセダンを待ち続けたカスタマーは、日本にも数多く存在したのだ。

ドイツの御三家ではなく、あえてボルボというブランドを望むカスタマーは、はたしてそれにどのような魅力を感じ、また熱望するのだろうか。それを知ることもまた、今回の試乗の大きな目的の1つだった。

簡単に試乗したT6ツインエンジンAWDインスクリプションのスペックを紹介しておこう。まず気になるボディ・サイズは、全長×全幅×全高で4760×1850×1435mm。

これは先代のS60と比較して全長では125mm長い設定で、同時にホイールベースも95mm長い。一方全幅と全高は、各々15mm、45mm小さな数字だ。

最小回転半径は5.7m。まずは外観から想像するとおりのサイズ感、そして取り回しの良さは期待できると考えてよいだろう。

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最終更新:2019/12/2(月) 21:28
AUTOCAR JAPAN

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