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40歳からのチャレンジ 役場職員からイチゴ農家へと転身したワケとは~ふるさとWish岡垣町~

2019/12/2(月) 16:45配信

九州朝日放送

九州朝日放送の夕方情報番組「シリタカ!」では、さまざまな課題を乗り越えようと奮闘する福岡県民を「ふるさとのチカラ」として紹介しています。

2019年11月27日(水)放送では、福岡市と北九州市の間にある農業地域、岡垣町で役場職員からイチゴ農家へ転身した男性を取材しました。安定した職を離れ、「農業」という道を選んだワケとは一体?!

農業地域が抱える深刻な問題

豊かな水と緑に恵まれ、四季折々の自然美をみせる岡垣町。澄んだ空気と肥沃な土壌、おいしい水がさまざまな農産物を育む農業地域です。

そんな岡垣町で鮮やかに色づいた「あまおう」を栽培しているのが柴田智昭さん(42歳)。町で採れた良質なイチゴは、北九州市近郊をはじめ幅広い地域の市場で取り扱われ、この時期は高いもので1パック1000円前後の価格でスーパーに並んでいます。

「去年より量は無事に採れるかな…」と実ったイチゴを一つひとつ丁寧に摘み取り、収穫していく柴田さん。長女の美月ちゃんは、このハウスで採れたイチゴが大好きだといいます。

実は柴田さん、2年前まで町役場の職員として勤務していました。しかし、40歳で一念発起し、イチゴ農家へと転身したのです。

人口約3万1700人。岡垣町の主な産業は農業なのですが、農業従事者の高齢化や担い手・後継者不足などの課題を抱えています。実際、町には、無残にも骨組みだけになったビニールハウスや、草が生え、荒れ放題になった畑などが点在。耕作放棄地はこの10年で10倍以上に増え、農家数も減少傾向にあります。町役場職員として、その現状を目の当たりにしていたはずの柴田さん。どうしてイチゴ農家への転職を決意したのでしょうか?

経験ゼロで農業へ転身!

役場の農林水産課に勤務し、農家の方と接する機会が多かったと話す柴田さん。「農家の方から野菜をもらった時に、おいしかったですと伝えると、本当にうれしそうに喜んでくれて。その姿を見ていいなと思っていたんですよね」と、農業へ転身するきっかけを話してくれました。

当時柴田さんは40歳。一念発起し、初期費用2000万円を投じて7棟のハウスを建設しました。安定した職を辞める決断に、家族の反対はなかったのでしょうか?

妻の奈美さんは、「収入がいったん、ゼロになるという点はどうなるんだろうと心配でした。でも一度きりの人生なので…。彼はできる人だと思っているので、私はそれについていこうと…」と夫の決断を後押ししたといいます。そんな奈美さんの言葉に、「実際、とても不安だったと思いますが、そう言ってもらえるとありがたいですね」と柴田さん。夫婦の間に確かな絆が見えた瞬間でした。

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最終更新:2019/12/4(水) 10:15
九州朝日放送

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