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日産内田新CEO「顧客第一をすべてのベースに」-新体制で会見

2019/12/2(月) 8:46配信

Bloomberg

お手並み拝見

新経営陣にとって喫緊の課題が低迷する業績の立て直しだ。主力の米国市場では販売奨励金の削減などの取り組みにより販売台数が減少したほか、世界景気の減速や欧州の環境規制などの影響により同社は先月、2020年3月期の業績見通しを下方修正した。

ブルームバーグ・インテリジェンスの吉田達生アナリストは「業績がミラクルのようにV字回復するのは非現実的。V字回復を『演出』することはプラスよりもマイナスの影響が大きい」とし「大事なことは、本質的な改善に会社が進むこと」と述べた。

同社は7月に1万2500人規模の人員削減を実施する方針を明らかにしているが、業績低迷を受けて今後追加のリストラや生産能力削減を迫られる可能性もある。

内田氏ら新経営陣が直面するもう一つの課題がアライアンス相手のルノーとの関係の見直しだ。ルノーは日産株の43.4%を保有する一方、日産はルノー株15%を保有しているものの議決権はない。ルノーは今年春以降、日産への統合を求めたが日産は拒否。その後も資本構成を巡る話し合いは進んでおらず、着地点を見つけられないままだ。

SBI証券の遠藤功治シニアアナリストは会見前の取材に、内田氏も関氏もゴーン時代から幹部として経営に携わってきた人物だとし期待が持てるかは分からないとした上で、新車効果など徐々に上向いてくるのも確かで、少なくとも1年ぐらいは「お手並み拝見」といったところだと述べた。

(c)2019 Bloomberg L.P.

Tsuyoshi Inajima

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最終更新:2019/12/2(月) 19:05
Bloomberg

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